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新卒採用を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変化しています。 特に2028年卒・2029年卒に向けては、採用活動の早期化・通年化が一層進み、「これまでと同じ新卒採用スケジュールでは通用しない」と感じている企業も少なくありません。
一方で、政府が示す採用ルールと、実際の採用現場で行われている動きには大きなギャップがあります。 その結果、「いつ何をすればいいのか分からない」「他社の動きが見えず不安」と悩む人事・採用担当者も増えています。
この記事では、建前としての公式スケジュールと実態としての新卒採用の動きを整理しながら、 実務でそのまま使える新卒採用スケジュールの立て方を解説します。


新卒採用スケジュールは、単なる「採用活動の予定表」ではありません。 いつ・どのように学生と接点を持ち、どのタイミングで選考・内定・フォローを行うかという採用戦略そのものです。
特に2028年卒・2029年卒に向けては、スケジュール設計の巧拙が、そのまま採用成果に直結する状況になっています。
新卒採用市場では、少子化による学生数の減少に加え、企業側の採用ニーズが高まり続けています。 その結果、優秀な学生をいち早く確保しようとする動きが強まり、採用活動は年々早期化しています。
特にエンジニア採用では、大学1・2年生の段階から開発経験を積み、インターンシップやスカウトを通じて企業と接点を持つ学生も増えています。
このような状況では、「新卒採用 スケジュール」を政府指針だけで設計してしまうと、採用活動を始めた時点で、すでに他社に囲い込まれている学生が多いという事態になりかねません。
新卒採用では、スケジュール設計次第で、次のような課題が起こりやすくなります。
母集団形成の開始時期が遅れると、応募数自体が集まらない
選考時期が集中すると、現場の面接工数が逼迫し、選考品質が下がる
内定後のフォロー期間が短いと、内定辞退が増えやすくなる
つまり、新卒採用における課題の多くは、スケジュール設計の段階で防げるものです。だからこそ今、実態に即した新卒採用スケジュールを策定し直すことが、採用成功の重要なポイントとなっています。

新卒採用スケジュールを設計するうえで重要なのは、細かい施策を考える前に、年間の全体像を把握することです。 特に2028年卒・2029年卒では、従来よりも前倒しで採用活動が進むため、「いつ何をするのか」を俯瞰して整理しておく必要があります。
ここでは、新卒採用スケジュールの全体像を、年度別・ルール別に整理します。
2028年卒の新卒採用では、大学3年生の春から夏にかけて、企業と学生の接点が一気に増えます。 多くの企業がインターンシップやイベントを通じて母集団形成を行い、その後、早期選考へと進む流れが一般的です。

政府の指針
・ 広報解禁:大学3年の3月1日~
・ 選考解禁:大学4年の6月1日~
・ 内定通知:大学4年の10月1日~しかし実際の新卒採用スケジュールでは、インターンシップやオープンカンパニーを通じて、 それ以前から実質的な選考が行われているのが現状です。
実際、2025年卒大学生の就職活動実態調査によると、3月末時点で約47.4%の学生がすでに内々定を保有していたと報告されています。

出典:内定保有率の推移 / マイナビ 2025年卒 大学生活動実態調査(10月中旬)
インターンや早期選考が一般化するなかで、「採用広報は3月から」「選考は6月から」という従来の感覚では優秀な学生を取り逃がすリスクがあります。
特にエンジニア採用では、インターンシップ中にスキルを確認したり、GitHubやポートフォリオを通じて技術力を把握するなど早い段階から評価が始まります。 そのため、政府ルールだけを基準にスケジュールを組むと、実態とのズレが生じやすくなります。
2029年卒では、新卒採用スケジュールの前倒しが一段階進んでいるのが実態です。 多くの企業で、これまで「大学3年生から」が前提だった採用活動が、大学2年生の後半から始まるケースが増えています。
実際、2029年卒向けの動きとしては、以下のような傾向が見られます。
大学2年生向けイベントやオープンカンパニーの実施が増加
夏・冬のインターンシップに限らず、半日〜1day型の企業接点を設ける企業が増えている
「選考直結」をうたわず、まずは企業理解を深める場として設計されているケースが多い
エントリー受付やスカウト開始時期の前倒し
ナビサイトやスカウトサービスで、大学2年生向けの情報発信を始める企業が出てきている
特にエンジニア採用では、プログラミング経験のある学生に対して早期に声をかける動きが目立つ
選考ではなく「関係づくり」を目的とした接点が増えている
すぐに選考に進めるのではなく、複数回のイベントや面談を通じて接点を継続する設計が主流になりつつある
企業側も、短期決着より中長期での接触を前提に動いている
一方で、採用活動を前倒しする中で、学生側の行動も変化しています。 大学2年生の段階では、業界や職種を絞りきれていない学生も多く、 「とりあえず話を聞く」「複数社を比較しながら考える」というスタンスが一般的です。
2029年卒においては、「継続的に接点を持てているか」「学生にとって「企業理解が進む体験」になっているか」といった点が、その後の選考参加や内定承諾に影響するケースが増えています。
「いつから動くか」だけでなく、「どの期間に、どんな関わり方をするか」まで含めて設計することが、これまで以上に重要になってきています。

新卒採用スケジュールを効果的に設計するためには、思いつきや前年踏襲ではなく、順序立てて設計することが重要です。近年は採用活動の早期化が進んでおり、政府指針で示されている時期よりも前倒しで動いている企業が増えています。
ここでは、そうした実態を踏まえ、2028年卒・2029年卒を見据えた「実際の採用現場に即したスケジュール感」で、実務でそのまま使える5つのステップを紹介します。
新卒採用スケジュール設計の出発点となるのが、採用目標と前提条件の言語化です。
ここが曖昧なまま進めてしまうと、後工程で「想定と違った」「スケジュールを組み直す」といった手戻りが発生しやすくなります。
まずは、以下の項目を具体的に整理しましょう。
採用人数(全体/職種別/エンジニア採用の人数)
採用ターゲット(学部・専攻、スキルレベル、求める人物像)
配属時期と育成方針(即戦力としての配置か、育成期間を前提とするか)
特にエンジニア採用では、 「入社後すぐに実務に入ってもらうのか」「数か月〜1年程度の育成期間を想定するのか」によって、 求めるスキル水準・選考内容・選考期間は大きく変わります。
次に、「いつまでに内定承諾を得たいのか」というゴールを設定し、そこから逆算して新卒採用スケジュールを描きます。この逆算思考を取り入れることで、無理のない選考期間や準備期間を確保できます。
例えば、内定承諾を大学4年生の6月までに得たい場合、 その前に最終面接、一次選考、母集団形成と、各工程に必要な期間を割り当てていきます。
母集団形成では、どの手法を、いつから使うのかを整理します。
ナビサイト:広報解禁に合わせて本格運用
スカウト:早期接点づくりのために前倒しで開始
インターンシップ:選考前の相互理解の場として活用
早期化が進む中では、インターンシップが母集団形成の中心になるケースも増えています。
単に人数を集めるのではなく、「選考につながる母集団」を意識することが重要です。
母集団が集まったら、選考フローを具体的なスケジュールに落とし込みます。 この際に重要なのが、現場社員の工数を考慮することです。
特にエンジニア採用では、
コーディングテスト
GitHubやポートフォリオの確認
技術面接
といった工程が発生します。 これらを後回しにすると、選考が長期化し、学生の離脱や内定辞退につながるため、 あらかじめスケジュールに組み込んでおく必要があります。
新卒採用スケジュールは、内定を出した時点で終わりではありません。 内定後のフォロー期間をどう設計するかが、内定承諾率を大きく左右します。
定期的な面談や座談会
内定者向けの情報発信
現場社員との交流機会

こうした施策を、あらかじめスケジュールに組み込むことで、内定辞退のリスクを下げることができます。

新卒採用スケジュールを見直す中で、多くの企業が共通して抱える悩みがあります。
ここでは、人事・採用担当者からよく寄せられる質問をもとに、スケジュール設計の考え方を整理します。
新卒採用の早期化に対応できていない場合、まず見直すべきなのは「採用活動を開始する時期」です。 政府指針に沿って3月から動き出すスケジュールでは、すでに他社と接点を持っている学生が多く、母集団形成が難しくなります。
対応策としては、以下のような考え方が有効です。
大学3年生になる前から情報発信やスカウトを開始する
インターンシップを早期接点づくりの場として活用する
通年で学生と接点を持てる体制を整える
自社だけでスケジュールを大きく見直すのが難しい場合は、外部の知見を取り入れることで、早期化に対応した設計がしやすくなります。
現場の面接工数が回らなくなる主な原因は、選考時期が特定の期間に集中していることです。 スケジュール設計の段階でこの点を考慮していないと、現場社員の負担が一気に増え、選考品質の低下につながります。
スケジュール設計でできる対策としては、
選考時期を分散させる
コーディングテストや書類選考を早めに実施する
面接回数や形式を見直す
といった工夫が挙げられます。 特にエンジニア採用では、技術選考をどのタイミングで行うかが重要なポイントになります。
内定辞退が多い原因の一つに、内定後フォローの不足があります。 内定を出した後に十分な接点を持てていないと、学生の不安が解消されず、他社へ流れてしまうケースが増えます。
スケジュール設計の段階で、
内定後の面談やイベント
現場社員との交流機会
定期的な情報提供
を組み込んでおくことで、内定辞退のリスクを下げることができます。
新卒採用スケジュールの設計や運用は、本来は採用成果に直結する重要な業務ですが、
実際には「設計する時間が取れない」「現場を巻き込みきれない」「途中で形骸化してしまう」といった課題に直面する企業も少なくありません。
こうした課題に対し、採用スケジュールの設計から運用までを一貫して支援するRPOサービスがあります。

株式会社トラックレコード では、エンジニア採用を中心とした採用支援に強みを持つRPOサービスを提供しています。
新卒採用においても、単なる業務代行ではなく、
市場動向や早期化を踏まえた新卒採用スケジュールの設計
インターンシップを含む母集団形成施策の整理・実行支援
コーディングテストや技術面接を含めた選考フローの最適化
内定後フォローまで見据えた運用設計
といったように、「採用できる仕組みづくり」そのものを支援しています。
実際にトラックレコードが支援した事例の一つが、dely株式会社の新卒エンジニア採用です。採用スケジュールや選考フロー、内定後フォローの設計を整理し直すことで、10名の採用につなげました。

新卒採用を取り巻く環境は、2028年卒・2029年卒に向けて大きく変化しています。 採用活動の早期化・通年化が進む中で、これまでの政府指針だけを前提にした新卒採用スケジュールでは、十分な母集団形成や採用成果を得ることが難しくなっています。
この記事で解説したように、新卒採用スケジュールは単なる日程管理ではなく、市場動向を踏まえた開始時期の設定、ゴールから逆算した全体設計、母集団形成から内定後フォローまでを見据えた設計が重要です。 特にエンジニア採用を含む企業では、技術選考や現場工数を考慮したスケジュール設計が採用成功のカギを握ります。
エンジニア採用を含む新卒採用において、設計から運用までを支援する株式会社トラックレコード のようなRPOサービスを活用し、外部の視点を取り入れることも選択肢の一つです。変化の激しい採用市場の中でも、安定して人材を確保できる体制を一緒に築いていきましょう。

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