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新卒採用の面接で「どんな質問をすればいいのかわからない」「毎回質問が面接官ごとにバラバラで、評価が揃わない」と感じたことはないでしょうか。
特に新卒採用を初めて担当する人事・現場責任者にとって、面接は“経験と勘”に頼りやすく、質問内容が属人化しやすい業務のひとつです。
しかし、新卒採用の面接は「何を聞くか」ではなく「なぜその質問をするか」で、評価の精度が大きく変わります。
この記事では、新卒採用面接でよく使われる100の質問を「フェーズ別・職種別・業界別」に整理しながら、質問の意図・評価ポイント・深掘りの視点まで具体的に解説します。

新卒採用における面接は、履歴書やエントリーシートだけでは見えない「人となり」や「入社後の再現性」を見極める重要なプロセスです。
しかし実務の現場では、質問内容が面接官ごとに異なり、評価基準も曖昧なまま進んでしまうケースが少なくありません。
ここでは、新卒採用面接において質問設計がなぜ重要なのかを具体的に解説します。
新卒採用の面接で起こりがちな失敗の一つが、「その場の流れで質問してしまう」ことです。 質問の意図が整理されていない状態では、以下のような問題が起こりやすくなります。
・ 面接官によって質問内容が異なり、学生同士を比較できない
・ 回答の良し悪しが感覚的になり、「なんとなく良さそう」で評価してしまう
・ ガクチカや自己PRが上手な学生が過大評価されやすい
・ 評価理由を他の面接官に説明できず、合否判断が属人的になる本来、面接の質問は「会話を広げるため」ではなく、評価したいポイントを引き出すための手段です。 たとえば「学生時代に頑張ったことは?」という質問一つでも、
何を評価したいのか(主体性/思考力/継続力 など)
どこまで深掘りするのか
どんな回答が出たら高評価なのか
を決めておかなければ、同じ質問をしていても評価は揃いません。 質問設計とは、面接の再現性と公平性を担保するための設計図だと言えます。
エン・ジャパン株式会社による「面接官」に関する調査レポ-トでは、面接官の64%が面接に関する研修を受けた経験がなく、81%が「候補者の見極めに悩んでいる」と回答しています。
この結果から分かるのは、多くの企業で面接が個々の経験や感覚に委ねられており、評価基準や質問設計が十分に整理されないまま選考が行われているという現実です。

出典:エン・ジャパン株式会社による「面接官」に関する調査レポ-ト
だからこそ、新卒採用では「誰が面接しても一定の評価ができる質問設計」が重要になります。
質問設計を考えるうえで、まず明確にすべきなのが「新卒採用で何を見極めたいのか」です。 即戦力になりにくい新卒採用では、スキルや経験そのものよりも、入社後に伸びるかどうかが重要な評価軸になります。
多くの企業で共通して見極めたいポイントは、以下のような要素です。
・ 思考力:物事をどのように考え、整理し、判断するか
・ 主体性:指示待ちではなく、自ら行動を起こした経験があるか
・ 再現性:過去の成功・失敗を、入社後の仕事でも活かせそうか
・ 価値観・スタンス:仕事やチームに対する考え方が自社と合っているか
・ 成長意欲:フィードバックを受け取り、行動を変えてきた経験があるかこれらのポイントは、一つの質問だけで判断できるものではありません。 だからこそ、質問を「点」で終わらせず、前後の深掘りや複数の質問を通じて「線」で捉える設計が必要になります。
新卒採用の面接では、最初から深い質問を投げるのではなく、面接のフェーズに応じて質問の役割を切り替えることが重要です。 フェーズを意識せずに質問すると、学生が緊張したまま本音を話せなかったり、評価したいポイントを十分に引き出せなかったりします。
ここでは、新卒採用面接でよく使われる質問をフェーズ別に整理し、それぞれの質問の意図や評価ポイントと併せて解説します。
アイスブレイクの目的は、評価ではなく「緊張をほぐし、自然な会話状態をつくること」です。 新卒の面接では、緊張によって本来の思考力や人柄が出にくくなるケースが多いため、序盤で心理的ハードルを下げる役割を持ちます。
質問例 |
|---|
今日は何時ごろにこちらへ来ましたか?
面接会場までの道のりはどうでしたか?
最近ハマっていることはありますか?
大学ではどのようなことを学んでいますか?
評価ポイント |
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受け答えのテンポや声量
相手の質問意図を正しく理解できているか
表情やリアクションの自然さ
ガクチカや経験に関する質問は、「実績の大きさ」ではなく、行動のプロセスと考え方を見るためのものです。 新卒採用では、過去の経験そのものよりも、入社後に再現できる行動特性があるかが重要になります。
質問例 |
|---|
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を教えてください
その経験で、特に工夫した点は何ですか?
困難だった点と、それをどう乗り越えたかを教えてください
その活動を始める前は、どんな不安や迷いがありましたか?
途中で「やめたい」と思った瞬間はありましたか?それでも続けた理由は何ですか?
周囲から反対や否定的な意見を受けたことはありますか?その時どう対応しましたか?
その経験を通じて、自分の考え方が変わった点はありますか?
今振り返って、当時の自分にアドバイスするとしたら何を伝えますか?
評価ポイント |
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課題をどのように捉えていたか
自分なりの工夫や意思決定があったか
周囲(チーム・友人)との関わり方
結果だけでなく、過程を言語化できているか
自己理解に関する質問は、自己分析の深さと客観視の力を確認するためのものです。 AIで準備された回答やテンプレート回答が出やすい領域でもあるため、表面的な言葉に惑わされないことが重要です。
質問例 |
|---|
自分の強み・弱みを教えてください
周囲からどんな人だと言われることが多いですか?
強みが活きた経験を具体的に教えてください
自分について「誤解されやすい」と感じる点はありますか?
集団の中で、無意識に取ってしまう行動はありますか?
自分の判断が裏目に出た経験はありますか?
他人の行動で強く違和感や苛立ちを覚えた経験はありますか?それはなぜだと思いますか?
評価ポイント |
|---|
強み・弱みが具体的な行動と結びついているか
抽象的な表現で終わっていないか
弱みに対して向き合った経験があるか
志望理由や入社に対する意欲を確認する質問
志望動機に関する質問は、「志望度の高さ」だけでなく、企業選択の軸や意思決定の思考プロセスを確認するためのものです。 特に新卒採用では、志望動機がきれいに言語化されていても、実際は表面的な情報収集に留まっているケースも少なくありません。
質問例 |
|---|
当社を志望した理由を教えてください
数ある企業の中で、なぜ当社を選んだのですか?
入社後にやってみたい仕事はありますか?
当社に入社した場合、最も大変そうだと感じている点は何ですか?
逆に、入社後に一番楽しみだと感じている点は何ですか?
入社後に想像と違う点があった場合、どう向き合おうと考えていますか?
今回の就職活動で、最も悩んだ選択は何でしたか?
評価ポイント |
|---|
企業・仕事・自分の経験が具体的に結びついているか
企業理解が表面的な情報で終わっていないか
他社と比較したうえでの判断軸があるか
このフェーズでは、事前準備の質と情報の捉え方を見ます。 正確な知識量よりも、「どこに注目し、どう考えているか」が評価のポイントです。
質問例 |
|---|
当社の事業やサービスについて、どのように理解していますか?
業界全体の中で、当社はどんな立ち位置だと思いますか?
最近気になった業界ニュースはありますか?
当社の事業の中で、特に成長余地があると感じた点はどこですか?
競合企業と比べて、当社の強み・弱みはどこにあると思いますか?
業界の中で、今後課題になりそうだと感じている点は何ですか?
評価ポイント |
|---|
事業内容を自分の言葉で説明できているか
表面的な情報の羅列になっていないか
業界構造を大まかに理解しているか
価値観に関する質問は、カルチャーフィットや働き方の相性を見極めるためのものです。
スキルがあっても、価値観が大きくズレていると、早期離職につながるリスクがあります。
質問例 |
|---|
仕事をするうえで大切にしたいことは何ですか?
働く上で、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
どんな環境だと力を発揮しやすいですか?
仕事で評価されなかった経験はありますか?その時どう感じましたか?
自分なりに「これは譲れない」と思っている仕事の価値観はありますか?
周囲と価値観が合わないと感じた経験はありますか?その時どう対応しましたか?
評価ポイント |
|---|
価値観が具体的な経験と結びついているか
理想論だけで語っていないか
自社の環境と大きな乖離がないか
人との関わり方やコミュニケーションの取り方に関する質問
新卒採用では、個人の成果以上に周囲とどのように関係性を築くかが重要になります。 この質問では、コミュニケーション能力そのものよりも、他者理解や調整の姿勢を確認します。
質問例 |
|---|
チームで取り組んだ経験について教えてください
意見が合わない相手と関わった経験はありますか?
周囲と協力するうえで意識していることは何ですか?
チームで活動する際、主にどんな立ち位置で関わることが多いですか?その理由も教えてください。
自分から人に相談するのは得意なほうですか?そう思う理由を教えてください
人から相談を受けたとき、どんな対応をすることが多いですか?
コミュニケーションで失敗したと感じた経験はありますか?
初対面の人と関係を築くとき、意識していることはありますか?
評価ポイント |
|---|
自分の役割を客観的に捉えられているか
相手の立場を考えた行動が取れているか
衝突や違いから逃げずに向き合った経験があるか
このフェーズでは、組織の中での立ち位置の理解と、役割に対する向き合い方を見ます。
リーダー経験の有無ではなく、役割をどう認識し、どう価値を出そうとしたかが重要です。
質問例 |
|---|
チームではどんな役割を担うことが多いですか?
自分がリーダーになった経験はありますか?
縁の下の力持ちとして動いた経験はありますか?
チームの中で、自分の役割が期待と違った経験はありますか?
周囲から任された役割に、戸惑いを感じたことはありますか?
チームの成果が出なかったとき、自分に原因があると感じた場面はありますか?
評価ポイント |
|---|
役割を受け身ではなく主体的に捉えているか
状況に応じて立ち位置を変えられる柔軟性があるか
成果をチーム視点で語れているか
困難への向き合い方は、粘り強さ・成長力・ストレス耐性を見極める重要なポイントです。
特に新卒採用では、成功体験よりも失敗時の行動に注目します。
質問例 |
|---|
これまでで最も大変だった経験は何ですか?
失敗した経験と、そこから学んだことを教えてください
思い通りにいかなかった時、どう行動しましたか?
努力しても成果が出なかった経験はありますか?その時どう受け止めましたか?
途中で「自分には向いていない」と感じた経験はありますか?
失敗を引きずってしまった経験があれば、どう立て直しましたか?
評価ポイント |
|---|
課題から逃げずに向き合っているか
他責ではなく、自分の行動を振り返れているか
経験を次に活かそうとする姿勢があるか
新卒採用の面接では、エンジニア職・営業職・企画職では求められる思考や行動特性が異なるため、質問の切り口も自然と変わります。そのため、職種ごとに見るべきポイントを意識した質問設計が欠かせません。
ここでは、新卒採用面接でよく使われる質問を職種別に整理し、その職種ならではの質問の特徴や評価ポイント、深掘りの視点を解説します。
エンジニア職の新卒採用面接でよくある質問例
エンジニア職の面接では、現時点の技術力よりも「学び続ける姿勢」や「課題に直面したときの思考プロセス」を重視します。エラーや失敗への向き合い方を問う質問が多く、成長の再現性があるかを見極めます。
質問例 |
|---|
プログラミングを学び始めたきっかけは何ですか?
開発でうまくいかなかった経験を教えてください
チーム開発で意識していることはありますか?
仕様や要件が曖昧な状態で作業した経験はありますか?
人に説明するのが難しかった技術や仕組みはありますか?それをどう伝えましたか?
コードや成果物について指摘を受けた際、どう受け止めましたか?
評価ポイント |
|---|
技術への関心が一時的なものではないか
詰まったときに自走しようとする姿勢があるか
チームの中での役割やコミュニケーションを意識しているか
問題が起きたとき、どう解決を試みたか。その経験を次の開発でどう活かしているか
営業・ビジネス職では、「目標に向かって行動を設計できるか」「相手視点で考えられるか」が重要な評価軸になります。 成果よりも、行動の工夫や改善のプロセスを引き出す質問が中心です。
質問例 |
|---|
目標を立てて行動した経験を教えてください
成果が出なかったとき、どのように工夫しましたか?
相手のニーズを汲み取った経験はありますか?
相手の期待に応えられなかった経験はありますか?
相手と自分の意見が食い違ったとき、どのように折り合いをつけましたか?
数字や成果で評価されることにプレッシャーを感じた経験はありますか?
評価ポイント |
|---|
目標達成までのプロセスを言語化できているか
うまくいかない状況で行動を変えられているか
相手の立場に立って考えた経験があるか
企画・マーケティング職の新卒採用面接でよくある質問例
企画・マーケティング職では、「なぜその打ち手を選んだのか」という思考の筋道が特に重視されます。アイデアの斬新さではなく、課題設定から検証までの考え方を見る質問が多く使われます。
質問例 |
|---|
何かを改善・企画した経験(授業・ゼミ・サークル・アルバイトなど)はありますか?
学生時代にデータや根拠をもとに判断した経験を教えてください
そのとき、なぜその考え方・打ち手が有効だと考えましたか?
提案段階でアイデアが形になる前に却下された経験はありますか?その時どう感じましたか?
企画を考える際、最初にどんな点から整理しますか?
自分の仮説が外れたとき、次にどんな行動を取りましたか?
評価ポイント |
|---|
課題設定が具体的で論理的か
感覚や思いつきだけで判断していないか
結果を振り返り、改善につなげているか
業界別の質問では、職種以上に業界特有のビジネス構造や価値観への理解度が問われます。
新卒採用では業界知識の正確さよりも、「その業界をどう捉え、どこに面白さや課題を感じているか」という視点が重要です。
ここでは、代表的な業界ごとに、新卒採用面接でよく使われる質問とあわせて、質問の特徴・評価ポイント・深掘りの視点を整理します。
IT・Web業界の新卒採用面接でよくある質問例
IT・Web業界の面接では、技術トレンドや変化の速さを前提に、学び続ける姿勢や変化への適応力を見ます。 最新知識の量よりも、自分なりの関心領域や考え方を持っているかが質問に表れます。
質問例 |
|---|
IT・Web業界に興味を持ったきっかけは何ですか?
最近気になったITサービスやプロダクトはありますか?
技術やトレンドの変化をどう学んでいますか?
IT・Web業界で働くうえで、不安に感じている点はありますか?
技術以外で、この業界で重要だと思うスキルは何だと考えていますか?
変化が早い環境で、知識が追いつかないと感じた経験はありますか?
評価ポイント |
|---|
業界を「成長しているから」だけで捉えていないか
サービスや技術を自分の言葉で語れているか
変化を前向きに捉える姿勢があるか
変化が激しい環境で、どう成長していきたいか
メーカー・製造業の新卒採用面接でよくある質問例
メーカー・製造業の面接では、工程やルールを理解しながら、着実に改善を積み重ねられるかという姿勢が重視されます。結果だけでなく、日々の業務やプロセスにどう向き合ってきたかが、質問を通じて見られます。
質問例 |
|---|
IT・Web業界に興味を持ったきっかけは何ですか?
最近気になったITサービスやプロダクトはありますか?
技術やトレンドの変化をどう学んでいますか?
IT・Web業界で働くうえで、不安に感じている点はありますか?
技術以外で、この業界で重要だと思うスキルは何だと考えていますか?
変化が早い環境で、知識が追いつかないと感じた経験はありますか?
評価ポイント |
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ものづくりや現場への関心が具体的か
粘り強く取り組んだ経験があるか
ルールや工程を理解しようとする姿勢があるか
同じ作業を続ける中で、何を工夫したことはあるか
金融・商社・コンサル業界では、論理的思考力や意思決定の軸が強く求められます。 結論の正しさよりも、「どう考えてその結論に至ったか」を説明できるかが重要です。
質問例 |
|---|
IT・Web業界に興味を持ったきっかけは何ですか?
最近気になったITサービスやプロダクトはありますか?
技術やトレンドの変化をどう学んでいますか?
IT・Web業界で働くうえで、不安に感じている点はありますか?
技術以外で、この業界で重要だと思うスキルは何だと考えていますか?
変化が早い環境で、知識が追いつかないと感じた経験はありますか?
評価ポイント |
|---|
思考のプロセスを順序立てて説明できるか
感情ではなく、根拠を持って判断しているか
抽象的なテーマを自分なりに咀嚼できているか
新卒採用の面接において、逆質問は「学生の疑問を解消する時間」であると同時に、学生の思考力・志望度・仕事理解を見極めるための重要な評価機会です。
特に近年は、事前に用意された逆質問やテンプレート的な質問も増えており、何を聞くか/なぜそれを聞くかによって、学生の差がはっきり表れます。
ここでは、新卒採用面接でよく見られる逆質問をもとに、評価につながる逆質問の例と、そこから読み取れる学生の特徴を整理します
評価につながる逆質問の例 |
|---|
この仕事で成果を出している方に共通している行動や考え方は何ですか?
若手のうちに経験しておいたほうがよい仕事や役割はありますか?
入社後につまずきやすいポイントには、どんなものがありますか?
配属後、成長スピードが速い人とそうでない人の違いは何だと思いますか?
実際に働く中で、入社前のイメージと違いやすい点はありますか?
評価されている人は、日常業務でどんな工夫をしていますか?
若手が失敗したとき、どのようにフォローやフィードバックが行われていますか?
学生から社会人になるうえで、意識を切り替えるべき点は何だと思いますか?
逆質問から見えてくる評価ポイント |
|---|
これらの逆質問に共通しているのは、
条件や制度ではなく「行動や姿勢」に関心が向いている
入社後の現実や難しさを理解しようとしている
自分がどう振る舞うべきかを考えながら質問している という点です。
単に「働きやすさ」や「制度」を確認するのではなく、自分がその環境でどう成長し、どう価値を出すかを考えている学生ほど、逆質問の質が高くなります。
一方で、以下のような逆質問が多い場合は、評価が伸びにくくなる傾向があります。
どの企業でも使い回せる内容になっている
調べれば分かる情報だけを聞いている
「自分が何をするか」という視点が抜けている
逆質問は「うまい質問をする場」ではなく、 考え方やスタンスが自然ににじみ出る場だという点を、面接官側も意識することが重要です。
ここでは、新卒採用の面接を担当する人事・面接官から特によく聞かれる質問を取り上げます。「質問数はどれくらいが適切か」「AI時代にどう見極めるか」「聞いてはいけない質問は何か」など、実務で迷いやすいポイントを整理します。
新卒採用面接で投げかける質問数に、明確な正解はありませんが、1回の面接で10〜15問程度がひとつの目安です。 重要なのは質問の数よりも、評価したいポイントを網羅できているかという設計です。
たとえば以下のように、フェーズごとに役割を分けて考えると整理しやすくなります。
フェーズ | 質問の数 |
|---|---|
アイスブレイク | 2〜3問 |
経験・ガクチカ・志望理由などの主軸質問 | 5〜7問 |
価値観・行動特性を確認する質問 | 3〜4問 |
逆質問 | 1~3問 |
質問数を増やしすぎると、一つひとつの回答を深く聞けず、表面的な評価になりがちです。
あらかじめ「この面接では何を見極めるのか」を決め、その観点に紐づく質問だけを厳選することが重要です。
近年の新卒採用面接では、生成AIを使って準備された回答や、テンプレート通りの回答に出会うことも珍しくありません。 しかし、AIを使っているかどうか自体を見抜く必要はありません。重要なのは、その回答が本人の思考や経験に根ざしているかどうかです。
AI回答に対処するうえで有効なのは、以下のような視点です。
行動や判断の背景を具体的に聞く
感情の動きや迷いにフォーカスする
「もし別の状況だったら」という仮定を投げる
きれいにまとまった回答が返ってきた場合ほど、 「なぜそう考えたのか」「そのとき何に一番悩んだのか」といった問いを重ねることで、 思考の一貫性や再現性が見えてきます。
AI時代の面接では、完成度の高い回答を評価するのではなく、 考え方のクセや行動の選び方を見る姿勢がより重要になります。
新卒採用面接では、質問内容によっては法的・倫理的なリスクが生じる可能性があります。
意図せずNG質問をしてしまわないよう、事前に理解しておくことが欠かせません。
代表的なNG質問には、以下のようなものがあります。
・ 本人の努力では変えられない属性に関する質問
(出身地、家族構成、思想・信条など)
・ 私生活を過度に詮索する質問
(結婚予定、出産の予定、恋人の有無など)
・ 差別につながる可能性のある前提を含む質問また、「うちの会社は大変だけど大丈夫?」といった聞き方も注意が必要です。
学生を見極める意図があっても、圧迫的・誘導的に受け取られる質問は、企業イメージを損なうリスクがあります。
不安や覚悟を確認したい場合は、 「大変さをどう捉えているか」「困難な状況にどう向き合ってきたか」など、 経験ベースの質問に置き換えることが望ましいでしょう。
新卒採用面接の質は、学生の良し悪しではなく、どんな質問を、どんな意図で設計しているかによって大きく左右されます。質問の目的や評価ポイントを言語化することで、面接官ごとのバラつきを防ぎ、誰が担当しても一定品質の面接を実現できます。
この記事でご紹介した質問例や設計の考え方をヒントに、ぜひ貴社の面接設計を見直してみてください。
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