2025年7月30日

事例インタビュー

「卓越した表現力とスピード感に驚いた」マルイユナイトが高く評価するトラックレコードの採用支援

会社名:株式会社マルイユナイト
業種:情報通信
従業員数:44名 (2025年4月1日時点)
コーポレートサイト:https://marui-unite.co.jp/
支援時期:2024年8月~継続中

トラックレコードは、2024年8月から、株式会社マルイユナイト(以下、マルイユナイト)のデジタル人材採用を支援しています。具体的には、採用戦略設計、採用ピッチ資料作成、RPOと、採用戦略の最初から現在に至るまで、一貫してサポートに取り組んでおります。

なぜマルイユナイトはトラックレコードをパートナーに選んだのか。サポートを通して、どのような価値を感じているのか。CPO 兼原佑汰様と、コーポレート部 コーポレート担当 チームリーダー 髙橋未和様に伺いました。

「好き」とデジタルの力でお客さまの体験価値を最大化させるために設立されたマルイユナイト

マルイユナイトは、なぜデジタル人材の採用を積極的に進めるのでしょうか。それには、同社の設立経緯が大きく関わっています。

マルイユナイトは、小売のリアル店舗を持つ丸井や、クレジットカード事業のエポスカードなどで知られる丸井グループ傘下のデジタル専門組織として、2024年9月に設立されました。同社は、丸井グループにおける基幹システムを含めたプロダクト開発に向けたテック組織の内製化と、エンジニア開発体制の組織および仕組みの構築を担っています。

丸井グループは経営ビジョンとして、「『好き』が駆動する経済」を掲げています。これは、熾烈なコスト競争が繰り広げられる、従来の「コスパ経済」の対極に位置する概念。一人ひとりの感情や価値観、つまり「好き」が原動力となる新しい経済を開拓していくということなのです。

この目指す姿を実現するためには、丸井グループの「小売」と「フィンテック」という事業だけでなく、人や組織など全てを通じた「好き」を応援するビジネスモデルで新たな価値を社会に届ける必要があります。そのDX推進を支援する戦略の一環として、デジタル領域を専門に担う組織が、マルイユナイトです。

兼原様:

マルイユナイトの役割は、丸井グループのアセットであるエポスカードやマルイの店舗を組み合わせて、お客様体験を向上させる戦略を描くこと。そのために、リアルのアセットと同じくらい重視しているのがデジタルアセットです。イベントやグッズといったリアル接点と、常時お客様と接点を持てるデジタルを連携させ、お客様体験の循環を生み出すことを目指しています。

<プロフィール>
兼原佑汰 CPO
ソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、コンシューマー向けサービスやグローバルプラットフォームを担当。プロダクトマネージャーとしてOMOプラットフォーム及びSaaSプロダクト群全体を担当。現在は株式会社Muture(丸井グループとGoodpatch社のジョイントベンチャー)で執行役員/CPO、および株式会社マルイユナイトでCPOを務める。
※https://youtrust.jp/users/yukagil より

Mutureでの採用支援実績と、採用ニーズに対する高い解像度が決め手

そこで同社が着目したのが、トラックレコードでした。

2024年9月の設立前から、マルイユナイトはデジタル人材の採用計画を進めていました。ただ、そこで課題に挙がったのが、採用ターゲットとなるデジタル人材に対してどのようにアプローチするかということでした。

髙橋様:

手探りからのスタートでした。エンジニアはどのような働き方を好むのか、企業を選ぶ際にどんな点を重視するのか。それを探るため、丸井グループとGoodpatch社のJVであるMutureやパートナー企業のエンジニアメンバーに話を聞くところから始めました。

<プロフィール>
髙橋未和 コーポレート部 コーポレート担当 チームリーダー 
マルイユナイトの人事、広報、ブランディングなど、組織の裏方全般を担当。特にエンジニアの採用と広報活動に注力している。

インタビューを通して、エンジニアについて情報をキャッチアップしていった髙橋様。しかし、どうしても解決できない課題があったといいます。

髙橋様:

Mutureや丸井グループ内のシステム子会社であるM&Cシステムと当社では、同じテクノロジー領域であって求められる役割が異なります。また、丸井グループ内には元々エンジニアはいなかったため、当社が必要とする人材の採用ノウハウは、インタビューからは得られませんでした。

人材採用というと、まず思い浮かべるのは採用サイトへの求人情報の掲載です。しかし、単に採用サイトに情報を載せるだけでは、他社との差別化ができません。さらに、マルイユナイトはエンジニア組織を一から構築しようとしていたからこそ、ハイレイヤーの人材を必要としていました。そうした人材の多くはリファラル採用で転職するため、一般採用サイトでは獲得できない可能性が高いことがわかってきたのです。

一般の採用サイトでどのように他社と差別化するのか、あるいはリファラル採用をどのように進めるのか。ハイレイヤーなエンジニアに対して、いかにマルイユナイトの魅力を伝えるのか。MutureやM&Cシステムとはまた違った、マルイユナイト独自の採用戦略を構築する必要がありました。

他にも採用支援を行っている企業がある中、マルイユナイトはなぜトラックレコードを選ばれたのでしょうか。

実はトラックレコードは、先んじてMutureの採用のご支援を行っており、大きな成果を上げていました。Mutureの採用支援の実績があり、マルイユナイトにおける求める人材に対する高い解像度/言語化能力を期待したことが、ご依頼の決め手になったと髙橋様は話します。

「伝える」ことを意識したきめ細やかな表現調整を高く評価

トラックレコードの支援は、まず採用ピッチ資料の制作からスタート。綿密なヒアリングを通して、トラックレコードはマルイユナイトの独自性や魅力、同社が求めるエンジニア像をキャッチアップ。それらを採用ピッチ資料に落とし込んでいきました。

資料作成においてマルイユナイトから特に評価いただいたのは、「伝える」ことを意識したきめ細やかな表現の調整です。

髙橋様:

トラックレコードさんとの打ち合わせで何度も修正を重ねたのが、「エンジニアに伝わる表現か」という点です。というのも、私たちが何気なく使っている丸井グループ特有の言葉だと、エンジニアには伝わらない可能性があるからです。そうした言葉を、よりエンジニアに伝わる言葉に置き換えていきました。たとえば、採用ピッチ資料では「Fintechカンパニーとしてのさらなる成長とRetailTechカンパニーとしての挑戦」というフレーズを使っているのですが、この「Fintechカンパニー」や「RetailTechカンパニー」は、丸井グループでは通常、使わない言葉なんです。ただ、トラックレコードさんから、その方がマルイユナイトとして言いたいことがエンジニアに伝わるとご提案をいただき、使用することにしました。

兼原様:

マルイユナイトは丸井グループの会社としても、テックカンパニーとしても独自のポジションをとっています。たとえば、丸井グループは基本的にプロパー社員(新卒からその会社でキャリアを積んだ社員)で構成されていますが、マルイユナイトは経営層も含めて中の人と外の人がミックスされた構成になっており、より“共創”を意識した組織づくりを行っています。また、開発オンリーの会社ではなく、丸井グループの事業やプロダクトに対してよりコミットする立ち位置の会社です。こうしたマルイユナイトの独自性は、外部から見ても面白いものです。ただ、それをエンジニアにどう伝えればわかりやすいのかについては、難しさを感じていました。トラックレコードさんは俯瞰的な視点での言語化が非常に長けていて、私たちが思っていたことを的確に表現してくれました

現在の転職市場において、ハイレイヤーなエンジニアは引く手あまた。マルイユナイトは、スタートアップや大企業のデジタル部門とも人材獲得で競う必要がありました。そんな中で他社とどう差別化し、マルイユナイトの魅力をわかりやすく伝えられるかは、もっとも重要なポイントだったのです。

また、ミスマッチを避けるため、求めるエンジニア像についてもしっかりと伝える必要がありました。

髙橋様:

当社が求めるのは、技術力だけではありません。ステークホルダーを大切にする丸井グループのカルチャーやビジネスを理解し、その先にあるお客様体験を重視すること。言われたことだけでなく、自ら考えて行動する人材を求めています。特定のポジションに限定せず、幅広い業務に携わる意欲を持っている方にぜひ入社していただきたいと考えています。

兼原様:

「『好き』が駆動する経済」は前例のない取り組みです。そのため、不確実な状況に対応し、技術の視点から戦略推進に貢献できる人材が必要なのです。また、エンジニアの方はフルリモートを希望されることも多いですが、当社の方針は異なります。当社はテックカンパニーでありながら、プロダクトを重視しており、あくまでもビジネスユーザーを中心にものづくりをしています。リアルとデジタルを融合させる観点から、フルリモートではなく出社してコミュニケーションをとることも重視しているのです。たとえば、実際に丸井の店舗で行われているポップアップイベントに足を運んで見てみたり、その感想を持ち帰ってビジネスチームを含めて議論したりもします。そのような働き方に共感していただきたいと思っています。

戦略設計からRPOまで一貫して支援

採用ピッチ資料制作後、いよいよ本格的な採用活動がスタートしました。ここでもトラックレコードはマルイユナイトを全面的にバックアップ。採用活動の戦略設計に加えて、スカウト支援などのRPOまで一貫してサポートを行いました。

髙橋様:

採用ピッチ資料の制作はグループ企業からの紹介だったこともあり、特に他社との比較などは行いませんでした。一方、スカウト支援については、一応他社のお話も聞いて比較検討を行いました。ただ、トラックレコードさんは採用ピッチ資料の制作を通して、当社が求めるエンジニア像についても深く理解されていましたし、RPOまでお願いすることでスピード感を持って採用を進められると考えました

具体的には、レジュメを丁寧に読み込んだうえでのスカウト文面を作成し、候補者の方の魅力を感じたポイントをお伝えするとともに、カジュアル面談の日程調整もあわせてご提案することを徹底しました。深く理解していたからこそのきめ細やかな対応により、候補者からの返信率が向上するなどの効果が得られました。

また、毎週のミーティングではお互いの目線合わせを行い、改善点が見つかればすぐ対応するなど、PDCAを高速に回すことを意識。検索条件の見直しなど、媒体に対する要望が出た際は、一度トラックレコードさん側で噛み砕いて媒体側に伝えることで、マルイユナイトのコミュニケーションコスト削減にもつながりました。

こうしたトラックレコードの採用支援を経験して、髙橋様は他社との違いを強く感じたと言います。

髙橋様:

他社の採用支援会社様だと、どうしても業務範囲を限定して線引きされることが多いのです。月に1回、営業の方が来て、状況を確認するだけだったり、「ここまでが私の業務なので、これ以上のことはやりません。ここから先は料金がこれくらい追加になります」とドライに対応されたりするケースが少なくありません。一方で、トラックレコードさんは線を引かず、伴走型でご支援していただけます。週1回のミーティングを通じて密に連携できますし、ディレクターの方だけでなく、媒体運用担当者の方も参加してくださって課題解決に取り組んでくれる点は、他社との大きな違いだと感じました。

“アジャイル”的なスピード感と言語化・抽象化のバランス感覚が魅力

マルイユナイトの設立から現在(取材時※2025年6月)に至るまで、当社のサポートは続いています。実際にご支援を通じて入社されたエンジニアの方も出てきており、兼原様、髙橋様のお二人も成果を感じているそうです。

兼原様と髙橋様は、一連のサポートを通じて感じたトラックレコードの良さについて、次のように語ります。

兼原様:

担当者の方のバランス感覚がすばらしいと感じています。企業や事業の戦略という抽象的なコンセプトを言語化して、ロジックに落とし込み、対象のペルソナに合わせたメッセージを作成する能力が非常に高いのです。

髙橋様:

グラフィックの制作力も高く、言語化した内容やニュアンスを的確に表現してくれます。言語化と抽象化を繰り返しながら、最適な表現を見つけ出すことに長けているのだと思います。本当に、なんでいつも私たちのふわっとした説明から、あれだけ完成度の高い制作物を作っていただけるのか。ミーティングの後はいつもメンバー同士で「トラックレコードさんはすごいね」と話していますよ(笑)。

さらに、制作物を作成するスピード感もトラックレコードならではの魅力だとおふたりは話します。

兼原様:

一般的な制作会社だと、成果物は時間をかけて、じっくり作り込んでから提出することが多いですよね。ただ、それだと完成までに時間がかかりすぎてしまいます。その点、トラックレコードさんは制作の初期段階から成果物をどんどん見せてくれるので、ラフな状態から意見交換を重ねてニュアンスのずれなどを細かく修正していけます。いわば“アジャイル”的な進め方ができるんです。

髙橋様:

打ち合わせが終わるときには、もうその場で話していた内容が盛り込まれて、「こういうことですよね」と出していただけたのには驚きましたね。

AIを前提にしたデジタル組織として、今後もダイナミックに変化し続ける

トラックレコードがマルイユナイトと伴走を始めてから約1年。現在では母集団形成が進み、採用活動の幅が広がってきたと髙橋様は手応えを述べられます。

髙橋様:

実際に入社が決まった方が出てきているだけでなく、採用ピッチ資料を通じて、マルイユナイトの全体像や魅力が求職者に伝わりやすくなったと感じています。今後はエンジニア採用を引き続き行いながら、広報やブランディング周りも強化していきたいと考えています。また、入社した方にnoteで入社エントリを書いてもらっているのですが、そういった社内メンバーからの発信も積極的に行うことで、よりマルイユナイトを身近に感じていただきたいですね。

“丸井グループのアセットを使えるアジャイル型デジタル組織”という、大企業とベンチャーの良い所どりをしたマルイユナイト。設立されたばかりとあって、今後も事業戦略やビジネスはダイナミックに変化していくだろうと、兼原様は展望を語ります。

兼原様:

当社は2024年という、ある意味で“生成AI元年”にできた会社です。だからこそAI駆動開発をどんどん取り入れており、AIを前提にしたデジタル組織づくりを行っています。丸井グループはこれまで、DX文脈で出遅れていた感が否めませんでした。しかし、だからこそこのタイミングで、AIを前提にした組織をゼロからスムーズに構築できたのだと前向きに捉えています。今後もマルイユナイトは事業環境の変化に合わせて、変化し続けます。採用ポジションも流動的になっていくし、要求項目も変わっていくと思います。トラックレコードさんとは今後もぜひ密に連携しながら、採用戦略や広報戦略でご一緒できたらと思います。

※組織名、所属部署、役職および記事内に記載の内容等は、全て取材時点のものです。

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