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ご支援先:株式会社エス・オー・ダブリュー Avally事業部
事業内容:ERP、SAPを中心としたIT戦略立案・業務改革支援
従業員数:100名(Avallyグループ)
コーポレートサイト:https://avally.co.jp/
支援時期:2025年3月~継続中
Avallyは、株式会社エス・オー・ダブリュー(以下、エス・オー・ダブリュー)の一事業部として、国内外の多数の企業に対してERP・SAPの導入支援を行っています。ASEAN・欧州・北米など15カ国以上でグローバルプロジェクトを展開し、豊富な実績と国内外の強力なアライアンスを強みに、製造、物流、サービスなど多様な業界の基幹システムを支えてきました。
こうした事業の拡大と案件増加に伴い、採用の強化はAvallyにとって重要なテーマとなっていきました。
これまでの採用はリファラル(社員紹介)が中心でしたが、事業拡大が進むにつれて、より多くの方にAvallyという会社を「見つけてもらい、その価値を理解してもらう」ためのフェーズへと移行する必要が生まれたのです。
そこでAvallyは、外部パートナーであるトラックレコードと協働し、採用活動の変革に着手。トラックレコードは、採用ブランディングの戦略設計を起点に、採用ピッチ資料や採用サイトの制作、スカウト運用やエージェントコミュニケーションといった実務支援までを担いました。
本記事では、Avallyのグローバル事業責任者である藤森様と、採用実務を担う藤本様に、採用活動の変革に至った背景から、トラックレコードによる支援プロセス、そしてそこから生まれた成果までを詳しくお伺いします。
Avallyは創業以来、リファラルを中心に採用を行ってきました。一方で、スカウトなど一般的な採用活動をしようとすると、事業内容の希少性が高いゆえに、Avallyの仕事を深く理解する人材が外部にほとんどおらず、母集団形成が難しいという課題もありました。
事業拡大に伴い採用重要性は高まるばかり。そのような状況下で、「自分たちは採用活動に必要な “基盤”が整っていない」ということに気づきます。
藤森様:
私自身、転職したことがなく、候補者が何を気にするのかがよく分かっていませんでした。Avallyが何をやっている会社なのか、どんな価値があって、どんな環境なのか。今振り返ると、採用を目的とした会社説明はできていなかったと思います。

藤森 大督
株式会社エス・オー・ダブリュー 取締役(Avally Division 担当)/ Avally PTE. LTD. CEO
エス・オー・ダブリューのAvally事業を統括する事業部責任者。シンガポールをヘッドクォーターに、複数拠点を持つAvallyグループ全体の役員も務める。事業推進・営業・採用など幅広い領域で意思決定を担い、Avallyの成長と組織拡大を牽引している。採用には、求人媒体の選定、スカウト文面の作成、候補者・エージェントとのコミュニケーションや面談調整など、幅広い業務が伴います。
しかし当時、Avally専任の採用担当者は存在せず、親会社の人事部が、グループ全体で約800名規模の組織の採用業務を一括で担う体制の中で、Avallyの採用もその一部として対応している状況でした。そのため、リソースの観点からも、Avally特有の業界文脈を理解したうえで専門性の高い採用活動を行うことは容易ではありませんでした。
藤本様:
実際に採用の運用に関わる中で、「これは素人が手探りでやる領域ではない」と痛感する場面が多くありました。インハウスでやり切ろうとすることも多いのですが、採用に関しては専門家に任せるべきだと強く感じました。

藤本 健
株式会社エス・オー・ダブリュー Business Planning Dept
エス・オー・ダブリュー全体のバックオフィスを担当する管理部門に所属。複数事業部を横断的に支援する立場から、Avallyの採用活動の推進にも携わり、現場と組織全体をつなぐ役割を担っている。また、採用活動の成功には、候補者の心理や期待値を踏まえた情報発信が不可欠ですが、それらを実行するための基盤も整っていませんでした。
藤森様:
そもそも採用がうまくいかない理由が分からなかったんです。媒体の選定に失敗しているのか、認知が足りないのか、条件が合わないのか。何が原因かが分からないので、自分たちで改善に向けた具体的な一手を打てずにいました。
面談に進む候補者は、Avallyをほとんど知らないまま話を聞きに来るケースが多く、その結果、面談の場が情報提供の場に終始してしまうこともありました。
藤森様:
候補者は転職理由やキャリアの希望を話してくれるんですが、それに対してこちらが適切に説明できないことが多々ありました。面談が相互理解ではなく、一方的な会社説明会のようになっていたのです。
Avallyは、採用活動を事業の未来を左右するイシューと捉え、その推進に外部パートナーの知見を活用することを決めました。しかし、パートナー選びには難しさもありました。一般的な採用支援会社は、スカウト代行や候補者コミュニケーションといった「手段」の提供に留まるケースが多く、Avallyが根本的に求めていた「自社の価値を言語化し、採用活動の基盤から整える」支援とは十分に適合しなかったのです。
藤森様:
比較サイトを見ながら数社問い合わせたのですが、実はヒアリングの段階で断られることが多かったです。
その時点でわかっていたのは「採用活動がうまくいっていない」という事実と「このままではダメだ」ということ。下手に自分たちで正解をアレコレと考えるのをやめました。
だから、ヒアリングで「具体的に何を依頼したいのか」と聞かれても、こちらも白紙の状態なので「困っているんですよね」としか伝えませんでした。
また、適切な投資判断の基準を設定することもハードルでした。
藤森様:
採用人数を人材紹介会社経由で採用したときのフィーなどは見積もれますが、それ以外に何が必要で、どのくらいの採用予算が妥当なのかはわかっていませんでした。こういったことを外部パートナーに依頼するのが初めてだから一般的な基準もわかりません。
それに、自分たちがコンサルをやっているからこそ、1000万円という予算枠を提示したら1000万円でできる仕事しかやらないのも理解していました。
そのため、パートナー探しの段階では予算枠も敢えて設けず、Avallyに必要なことを提案してほしいと依頼しました。
そうした状況の中、トラックレコードは初回打ち合わせからAvallyの課題を正確に把握しました。話題は求人媒体や面談数ではなく、一貫して採用活動に必要な「基盤」にフォーカス。候補者視点での情報整理やAvallyの魅力・価値の言語化・ポジショニングといった採用ブランディング戦略を確立した上で、その後のリクルーティング実行支援(求人票の作成、チャネル選定、スカウト運用など)を行うというプロセス全体を提示しました。
藤森様:
印象的だったのが、資料の作り方の話ではなく、「候補者から見た時に何が足りないか」から提案が始まったことです。Avallyが言語化できていないところを補ってくれるような手触りがありました。
依頼の決め手となったのは、「理解の深さ」と「実行力」の2点です。ERPというマーケット、SAP・IT戦略コンサルタントという採用職種、そしてまだ言語化されていなかったAvallyの魅力や潜在的な価値まで、その本質を深く捉えた理解に基づき、採用戦略の立案から採用ピッチ資料・採用サイトの制作、リクルーティング支援までを一貫して担えるケイパビリティを評価いただきました。
Avallyが直面していた採用課題は、母集団形成や選考プロセスの手前にある、「候補者に情報を届ける手段と、伝えるべきメッセージが整理されていない」という、より根源的な問題でした。
採用は、候補者が企業を見つけ、関心を持ち、その価値を深く理解するところから始まります。
トラックレコードの支援は「関心」を持ってもらうためのメッセージ設計、すなわちAvallyが提供する本質的な価値の抽出から始まりました。Avallyがどのような業界に、どのようなERPソリューションを展開しているのか、それは候補者にとってどんな経験価値になり得るのか、そしてAvallyで働く意味はどこにあるのか。経営層や現場まで広くヒアリングし、これらの価値を一つひとつ言語化していきました。

採用ピッチ資料より抜粋
藤森様:
Avallyの仕事は希少性が高いし面白いですが、言語化できていない部分も多くありました。候補者目線で、何を伝えるべきなのかを整理してもらえたのは大きかったです。
抽出した情報は採用ピッチ資料に落とし込まれ、そこから採用サイトやスカウト文面、候補者とのコミュニケーション導線へと展開されました。これは単なる資料の作成ではなく、Avallyの採用活動の土台を築くプロセスでした。
これらの取り組みが反映された後に実際に入社した候補者の中には、スカウトメールの文面だけで入社の意思を固めた人も。Avallyの仕事内容と自分のキャリアの志向性が一致する実感を持てたためだといいます。
藤本様:
採用ピッチ資料やサイトに使われたコピーが印象的でした。一言で自分たちの事業や価値を捉えてくれていて、うまく言語化してもらえたと感じています。
採用ピッチ資料では、広告のようなインパクトのあるキャッチコピーをつくるのではなく、ひとつひとつの言葉が的確に自分たちのことを捉えていて、正しく伝えるためのストーリーを作り上げてもらいました。自分たちだけではできなかったと思います。

採用サイトより抜粋
実際に、採用活動の基盤が整ったことで、候補者側のAvallyに対しての理解にも変化が生まれました。事前に資料やサイトを読み込み、自身の経験がどこにフィットするのかを言語化して面談に臨む姿が増えたのです。Avallyにとって採用は、「運用のテクニック」ではなく、「価値の言語化」から始まるものだと、再認識する瞬間となりました。また、採用に対する社内の理解も変わり、以前は業務の一部として扱われていた採用が、事業の更なる成長のドライバーとして認識されるようになったのです。
採用活動の成功に要求される専門性の高さを認識したAvallyは、採用を自社で完結させるのではなく、経営戦略として外部のプロフェッショナルと連携することを選択しました。これは、自社のリソースを最適化するための戦略的判断でした。
藤森様:
採用には専門性が必要なんだと理解しました。面接官の業務ではなく、事業の未来をつくるための投資だと感じています。自分たちだけでは難しかった言語化の部分を整理してもらい、一緒に議論しながら採用を前に進められたことも良かったです。
さらに藤森様は、「ここまで採用がうまく進んだのは、20年間の経営経験の中で正直初めてです」とも語っています。実際に12名の採用が決定しており、その実感は数字としても裏付けられています。
この支援の成果は、Avallyが「意思決定に集中できる採用基盤」を作り上げたことにあります。採用の専門家であるトラックレコードが土台を整え、運用と候補者体験を設計することで、Avallyは候補者との面談を事業・技術・カルチャーといった「本質的な議論の場」にすることに注力できました。
Avallyは今後、ERPの専門性を活かしながら、End2EndのSAP導入サービス、上流IT戦略支援、ユーザー自律型サポートといった提供価値をさらに拡張していきます。国境を越えたグローバルプロジェクトも多数進行中で、裁量を持ちながらキャリアを深めていきたい候補者にとっては非常に魅力的な環境です。
藤森様:
Avallyはまだ伸びしろしかない会社です。グローバルERPに本気で向き合いたい人にとって、ここまで事業が面白い会社は少ないと思います。
Avallyがトラックレコードと共に取り組んだ採用の変革は、「採用活動の基盤」を整えることで、候補者に自社の価値を正確に届けるという成果をもたらしました。この事例は、採用を単なる業務ではなく、企業の未来を形づくる経営戦略の一部として位置づけ、実行することの重要性を示しています。
こうした変化を経て、Avallyが感じた手応えについて藤森様は次のように語ります。
藤森様:
採用を成功させる上で何より大きかったのは、伴走のスタイルだと感じています。
採用が重要なのは理解していても、通常業務と並行していると、どうしても劣後してしまうこともあります。それを許さないくらいの勢いで、担当コンサルタントの方からは連絡がきますから(笑)良い意味で“圧”を感じさせるほどの伴走力のおかげで、確実に変わったと思います。
定例を通じて自分たちもやらなければいけない状況に巻き込み、高速にPDCAを回してくれました。定例で話す内容も、立ち上げ初期は数値レポートがメインでしたが、今ではディスカッションに多くの時間を割くようになっています。採用全体の課題から、このターゲットを採用するための課題に向き合えるようになったので、自分たちの採用のフェーズも次の段階に進んだと感じています。
私自身、普段顧客に対して「自分たちでも動かなければ成果は出ない」と伝える立場ですが、それを私たち自身が体感することができました。
仮にピッチ資料と採用サイトをそれぞれ別の会社で作り、RPO支援をまた別の会社に依頼していたら、ここまでの成果にはつながらなかったはずです。戦略設計から制作、実務の運用まで一貫して支援いただけたからこそ、今回の取り組みが上手くいっていると思っています。
採用の基盤づくりから実行まで、的確な理解と温度感で伴走してくれるパートナーを探している企業には、迷わずおすすめしたいパートナーです。

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