2025年3月4日

新卒採用

新卒採用スケジュールの策定方法|近年の動向と策定のポイントも解説

新卒採用スケジュールとは、新卒の学生向けの採用活動を行うスケジュールを指します。

スケジュールを事前に把握しておくことで、インターンシップや面接、入社前研修などの、一連の採用活動を計画的に進行させることができます。本記事では、近年の新卒採用スケジュールの動向、新卒採用スケジュールの策定方法と流れ、新卒採用スケジュールを策定する際に気を付けるべきポイントについて解説します。

2024年卒の採用スケジュール動向

「就活ルール」とは、企業の採用活動に関する規則をまとめたもののこと。採用活動の時期を制限するのは、就職活動の前倒しによって学業に影響を及ぼさないためです。

2020年卒までは、経団連(日本経済団体連合会)によって就活ルールが定められていました。しかし2021年卒以降は経団連ではなく、政府主導で就活ルールを決めることになりました。

学生と企業の混乱を防ぐため、当面はこれまでの就活ルールが適用されます。2024年卒は、2023年卒と同じスケジュールで採用が進んでいきます。

2024年卒の就活ルール

2024年卒の就活ルールは、以下の通りです。

 採用活動

 日程

広報活動開始

大学3年生の3月1日以降

選考活動開始

大学4年生の6月1日以降

内定通知

大学4年生の10月1日以降

2022年に「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」が改正されました。改正によって2025年卒からは、一定の要件を満たした場合に限り「インターンシップで得た学生の情報を広報活動や採用・選考活動に使用できる」ようになります。

いつまでに・どのような採用準備を整えればよいのか、については「新卒採用スケジュールの流れ」で詳しく解説します。

新卒採用スケジュールの策定方法

新卒採用スケジュールの策定方法をご紹介しましょう。

  • 採用したい人材を定める

  • 採用戦略を立てる

  • 選考や内定のスケジュールを決める

それぞれ以下で、詳しく解説していきます。

採用したい人材を定める

新卒採用スケジュールを策定するために、まずは採用したい人物像(ペルソナ)を明確にします。人材が持っているスキル・資格や仕事に対する価値観など、できるだけ具体的に設定しましょう。

直接業務に関係する項目だけでなく、趣味や情報収集ツールといったライフスタイルに関する項目も設定すると採用戦略を立てやすいです。採用したい人物像が定まったら、社内で認識を合わせておきます。

採用戦略を立てる

効果的な新卒採用スケジュールを策定するためのポイントは、自社の魅力や強みをアピールできる戦略を立てることです。「自社ならでは」の社風や給与、福利厚生、社内制度などを言語化していきます。

自社のアピールポイントをまとめるときは、採用したい人物像を意識しましょう。たとえば「業務を通じて社会に貢献したい」と考えている人材に対しては、「業務のやりがい」をアピールすると関心を集めやすいです。

選考や内定のスケジュールを決める

人材を採用するアクションは「広報活動・選考活動・内定出し」の大きく3つに分けることが可能です。あらかじめ広報や選考、内定出しの時期を定めることで「〇月に内定を出すならば〇月までに選考を完了すべき」と逆算して、それぞれのアクションに合わせた新卒採用スケジュールを立てられます。

内定出しまでにはインターンや会社説明会、面接官の準備などがあり、各施策には非常に多くの準備が必要です。事前にスケジュールを決めておかなければ、施策の準備が間に合わない事態になってしまいます。

新卒採用スケジュールの流れ

ここからは、新卒採用スケジュールの流れについて解説します。

  • 立案と夏インターン開催|~前年8月

  • 採用広報準備と秋冬インターン開催|前年9月~11月

  • 面接官の準備|前年12月~2月

  • 説明会と選考の開始|3~5月

  • 本選考と内定|6~9月

  • 内定式と入社前研修|10月以降

時期ごとに対応すべき採用業務をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

立案と夏インターン開催|~前年8月

新卒採用において、企業は前年8月までに「昨年度の振り返りを踏まえた立案」と「夏インターン」を行います。昨年度を振り返ることで社内に採用ノウハウが蓄積し、より効果的に採用活動を進められます。

長期休暇を利用してインターンシップに参加する学生が増えるため、夏インターンで学生と積極的に接点を持ちましょう。夏インターンの応募状況を踏まえれば、秋冬インターンの準備が開始できます。

採用広報準備と秋冬インターン開催|前年9月~11月

前年9月〜11月には「採用広報の準備」や「秋冬インターン」を行います。採用広報に関する準備の具体例は、以下の通りです。

  • 求人サイトに掲載する内容の決定

  • 新卒採用サイトの制作

  • 採用動画の制作

秋冬インターンに参加する学生は、志望業界をしぼることを目的とする傾向があります。夏インターンよりも具体性を意識して、求職者に「もし自分がこの企業で働いたら」とイメージしてもらうことがポイントです。

面接官の準備|前年12月~2月

前年12月〜2月は「面接官の準備」などの最終調整を行います。面接官の任命はもちろん、面接官向けのトレーニングの実施も必要です。人事部以外の部署に協力してもらうケースが多いので、はやめに「部署ごとに何人面接官を担当してほしいか」を相談しておきましょう。

さらに3月からの選考開始に向けて、準備物を最終確認します。採用サイト・求人サイトに掲載予定の情報に不備がないか、パンフレットが期日までに制作できるかなどを確認してください。

説明会と選考の開始|3~5月

3月〜5月には「説明会」と「選考」を行います。応募状況が予想通りかを確認し、必要に応じて方向性や採用手法を改善することが重要です。

選考が開始すると、継続的に日程調整や連絡作業が発生します。連絡が遅いと競合他社に人材が流れて、選考を離脱される可能性も。選考結果の連絡もれは企業の信頼に大きく関わるので、慎重にチェックする必要があります。

本選考と内定|6~9月

6〜9月は「本選考」と「内定出し」を行うほか、内定者には「内定者フォロー」を行います。さまざまな部署の社員が関わるため、はやめに社内スケジュールを調節してください。自社の人員リソースが足りていない企業は、採用代行を利用して業務を委託するのがおすすめです。

内定辞退を防ぐために、内定者フォローは欠かせません。内定者懇親会や入社前研修を行うと、入社への不安が解消されやすいです。優秀な人材は複数社から内定をもらっている可能性が高いため、自社に入社してもらうために細かくフォローしましょう。

内定式と入社前研修|10月以降

10月以降は「内定式」と「入社前研修」を行います。入社前研修を行うことで、4月からスムーズに業務を開始しやすいです。また同期や先輩社員との交流によって、内定辞退を防止する効果もあります。入社前研修では、社会人としてのビジネスマナーや企業・業務理解に関して教育するケースが多いです。

もし採用目標数が達成できていない場合は、追加で採用を行いましょう。内定を辞退して新たに企業を探している学生や、内定を取得していない学生に対してアプローチしていきます。

新卒採用スケジュールを策定する際のポイント

新卒採用スケジュールを策定する際のポイントは以下の3つ。

  • 学生の動きチェックする

  • ライバル企業の動向をチェックする

  • 自社に見合った採用手法、ツールを選定する

具体例をまじえながら、以下で解説していきます。

学生の動きをチェックする

新卒採用スケジュールを策定する際には、採用したい学生がどのようなスケジュールで就職活動を行うのかをチェックしましょう。学生の動向を考慮すれば、より学生のニーズに見合った採用スケジュールを策定できます。

部活動に打ち込んできた学生は、大学3年生の冬ごろに部活動を引退して就職活動をはじめるケースが多いです。効率的に応募者を増やすには、部活動を引退する冬ごろから採用活動をはじめるのがおすすめ。部活動が活発な時期は、就職活動よりも部活動を優先する学生がいるのでエントリーが集まりにくいです。

公務員試験の結果発表は、大学4年生の夏〜秋ごろに行われます。そのため秋冬採用では、公務員試験で不合格となった求職者を採用できる可能性が高いです。もともと公務員を志望していた求職者は「働きやすさ」を重視する傾向があります。秋冬採用を行う際は、福利厚生やワークライフバランスをアピールするのが効果的です。

ライバル企業の動向をチェックする

ライバル企業の動向をチェックするメリットは、以下の通りです。

  • ライバル企業との日程のバッティングを防げる

  • 選考開始時期など、採用活動を参考にできる

  • 他社の選考に落ちた学生を採用しやすい

大企業やライバル企業と広報・選考の日程がバッティングすると、学生と出会う機会が減ってしまいます。他社の動向を確認しながら、新卒採用スケジュールを策定してみてください。

自社に見合った採用手法、ツールを選定する

求人サイトやダイレクトリクルーティング、リファラル採用など、近年は採用手法が多様化しています。採用計画を策定するフェーズでは、具体的な採用方法を計画することが大切です。採用手法によってメリット・デメリットが異なるため、自社の採用状況に応じたツールを選びましょう。

「人手不足で採用活動がうまく進まない」という方は、採用代行サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。エンジニア採用代行「TECH HIRE」なら、採用戦略の設計からスカウト、日程調整まですべての採用業務を委託可能です。エンジニア採用の経験豊富なプロが多数在籍しているので、社内に採用ノウハウが蓄積されていない企業でも安心して採用を進められます。

スケジュール感を把握して優秀な新卒の採用につなげよう

新卒採用スケジュールを策定するときは、まず採用したい人材を定めましょう。そして採用戦略を立て、選考や内定のスケジュールを決めていきます。

新卒採用スケジュールを把握することで、計画的に採用活動を進められます。策定するときのポイントは、ライバル企業や学生の動向をチェックすること。また、自社に合った採用手法やツールを選ぶことも重要です。

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