2026年2月12日

新卒採用

【企業向け】新卒の秋採用の最適解とは|最短で内定承諾を獲得する方法

春夏の新卒採用を終え、「母集団が足りない」「内定辞退が想定以上に出てしまった」という状況に直面している企業は少なくありません。そんな中、新卒の秋採用を「やむを得ない補填策」としてではなく、企業向けの戦略的な採用手法として見直され始めています。

実は秋採用には、留学帰りなどの優秀層に出会いやすく、競合が少ない分、スピード次第で内定承諾まで一気に進められるという特徴があります。一方で、春夏と同じスケジュールや進め方では成果が出にくいのも事実です。

本記事では、新卒の秋採用を戦略的な第2のメイン採用として成立させる考え方と、最短で内定承諾につなげる具体的な採用手法・スケジュールを、実務目線で解説します。

JPXプライム150銘柄企業を対象に、新卒採用におけるサイト・SNS活用の実態を調査しました

新卒の秋採用とは?

新卒の秋採用とは、一般的に「8月後半から11月頃」にかけて実施される採用活動を指します。採用実務では「二次募集」「追加募集」と呼ぶこともありますが、最近では欠員補充だけではなく、新たな採用手法として取り入れる企業も増えてきました。

まずは、なぜ今、秋採用が注目されているのか、そして具体的なスケジュールについて解説します。

新卒秋採用を実施する企業が増えている理由

背景には、春夏の採用で母集団不足や内定辞退が発生しやすくなっていることに加え、採用活動の長期化・通年化があります。一度は採用を終えたものの、事業計画や人員計画を見直す中で、秋にも改めて採用機会を設ける必要性を感じる企業が増えているのが実情です。

実際、マイナビの2025年の調査によると、9月末時点でも約18.9%の学生が就職活動を継続しているという結果が出ています。まだ選考・応募を継続する層が一定数存在していることが確認されています。これは秋採用の母集団が存在していることがわかります。

出典:マイナビ「2026年卒 大学生キャリア意向調査9月<就職活動・進路決定>」

新卒の秋採用スケジュール

秋採用は、春夏に比べて「超短期決戦」になります。学生も企業も「年内に進路を決めたい」という心理が働くため、選考スピードが何よりも重要です。

時期

フェーズ

具体的なアクションとポイント

9月〜10月上旬

集客・母集団形成

・ナビサイトでの告知開始
・ダイレクトリクルーティングによる直接スカウト
・逆求人イベントへの参加など、攻めの母集団形成

10月中旬〜11月中旬

集客・母集団形成

・説明会と一次選考の同日実施(プロセス短縮)
・面接間隔を中3日〜1週間以内に設定するタイトな運営
・オンライン面接のフル活用によるスピード選考

11月下旬〜12月

内定・承諾獲得

・年内の内定承諾(入社意思固め)完了を目指す
・12月の内定式や懇親会への合流を最終リミットに設定
・現場社員との座談会など、濃密なフォローの実施

新卒秋採用のメリットとデメリット

新卒の秋採用は、春夏採用と比べて母集団が限られる一方で、設計次第では高い成果につながる可能性があります。

ここでは、企業が秋採用に取り組むうえで押さえておきたいメリットとデメリットを整理します。

新卒の秋採用のメリット

春夏採用にはない秋採用のメリットを3つ紹介します。

  • 春夏とは異なる優秀層に出会える

    秋まで就職活動を続けている学生の中には、留学帰りや進路を慎重に検討してきた層、春夏の選考で企業との相性が合わなかった層が含まれます。必ずしも能力が低いわけではなく、タイミングの問題で決まらなかった学生と出会える点が特徴です。

  • 競合企業が相対的に少ない

    秋は新卒採用を終了している企業も多く、学生側の選択肢が徐々に絞られていきます。そのため、一社一社の存在感が高まりやすく、企業の魅力をしっかり伝えられる環境をつくりやすくなります。

  • 内定承諾までの意思決定が早い

    年内に進路を決めたいと考える学生が多く、選考スピードが合えば内定から承諾までが短期間で進みやすい傾向があります。スピード感のある設計ができれば、高い承諾率を期待できる点も秋採用のメリットです。

新卒の秋採用のデメリットと対策

一方で、新卒秋採用には注意すべき点もあります。

  • 母集団形成が難しくなりやすい

    春夏と比べると市場全体の学生数は減少するため、ナビサイトへの掲載だけでは十分な応募が集まらないケースもあります。秋採用では、集客方法そのものを見直す必要があります。

  • 選考途中での離脱リスクが高い

    秋まで活動を続けている学生は、複数社の選考を経験しており、企業を見る目も厳しくなっています。選考フローが長かったり、判断基準が分かりにくかったりすると、途中で辞退されやすくなります。

  • 春夏と同じ設計では成果が出にくい

    春夏採用と同じスケジュール・同じ訴求内容で進めてしまうと、秋採用の特性を活かせません。対策としては、選考プロセスの短縮や、訴求ポイントの再設計など、秋専用の設計に切り替えることが重要になります。

秋採用で最短で内定承諾を得る方法

秋採用は、学生にとっても「1日でも早く安心したい」という心理が働く時期です。春夏と同じ進め方ではなく、「いかに短期間で意思決定してもらうか」を前提にした採用手法が欠かせません。

ここでは、秋採用で最短で内定承諾を得るための方法を5つを整理します。

選考プロセスを極限まで短縮する

秋採用において、1ヶ月もかける選考は致命的です。学生は並行して他社の選考も受けており、先に内定が出た企業に決めてしまう可能性が極めて高いためです。

  • 選考回数を最小限に絞る

    秋採用では、面接回数が多いほど途中辞退のリスクが高まります。説明会+一次面接、最終面接の2回以内を目安に設計することで、学生の負担を減らし、意思決定を早めやすくなります。

  • 判断スピードを社内で統一する

    面接後の合否判断に時間がかかると、その間に他社で内定が決まってしまうケースも少なくありません。面接官・人事・現場の意思決定基準を事前に揃え、即日〜数日以内に判断できる体制を整えることが重要です。

ダイレクトリクルーティングを行う

ナビサイトで「待ち」の姿勢をとっていると、秋採用では出会える学生が限られてしまいます。企業側から直接アプローチする「攻め」の手法を取り入れることが効果的です。

  • 「待ち」ではなく「攻め」の採用に切り替える

    秋採用では、ナビサイトからの応募を待つだけでは母集団が広がりにくくなります。ダイレクトリクルーティングを活用し、企業側から学生に直接アプローチすることが効果的です。

  • 背景を踏まえたスカウト文を送る

    留学帰りや就活再開層など、秋ならではの学生背景を意識したスカウト文を送ることで、反応率が高まりやすくなります。「なぜ今あなたに声をかけたのか」を明確に伝えることがポイントです。

スピード選考会・合同選考イベントを活用する

自社単独での集客が難しい場合は、外部のイベントを積極的に利用しましょう。

  • 短期間で複数ステップを完結させる

    スピード選考会や合同選考イベント
    (Meets Companyなど)では、1日〜数日で説明会から面接までをまとめて実施できます。学生にとっても負担が少なく、短期決着を望む秋採用と相性が良い手法です。

  • 選考体験そのものを差別化する

    現場社員との座談会や即フィードバックなどを組み合わせることで、企業理解が深まり、内定承諾につながりやすくなります。

内定後フォローを「即日・人間力」で差別化

内定を出した後の「承諾待ち」の期間が、秋採用で最も辞退が起こりやすい時間です。

  • 内定通知はスピード重視

    秋採用では、内定を出すタイミングが遅れるだけで辞退につながる可能性があります。可能であれば、面接当日〜翌営業日には内定通知を行うのが理想です。

  • 人との接点を意識的につくる


    内定後すぐに現場社員や上司候補と話す機会を設けることで、企業への安心感や納得感が高まります。条件面だけでなく、「ここで働くイメージ」を持ってもらうことが重要です。

RPO(採用代行)を活用してプロのスピードとノウハウを借りる

秋採用を急遽決めた場合、社内のリソースが不足し、選考スピードが落ちてしまうことがよくあります。

  • 採用リソース不足を一気に補える

    秋採用は短期決戦になるため、人事リソースが不足していると対応が追いつきません。RPOを活用することで、スカウト送信・日程調整・進捗管理などをスピーディーに回せます。

  • 秋採用特有のノウハウを活かせる

    秋採用に慣れたRPOであれば、承諾につながりやすい進め方や注意点を把握しています。限られた期間で成果を出したい企業にとって、有効な選択肢の一つです。

こうした状況では、RPO(採用代行)を活用し、実務をプロに任せるという選択肢も有効です。IT・エンジニア採用を中心にRPOを提供するトラックレコードでは、スカウト設計から候補者対応、選考プロセスの最適化までを一気通貫で支援しています。

秋採用のような短期決戦では、スピード感のある運用と、辞退を防ぐための細かなフォロー設計が成果を左右しますが、こうしたノウハウを外部の専門チームに委ねることで、人事は判断や意思決定に集中しやすくなります。

新卒の秋採用に関するよくある質問

ここでは、秋採用を検討する企業からよく寄せられる質問をもとに、実務判断に直結するポイントを分かりやすく整理します。

秋採用の学生は、春夏に比べて「質」が落ちる?

決してそんなことはありません。むしろ、「特定の強みを持った優秀層」が市場に現れる時期です。

秋まで就職活動を続けている学生の中には、留学から帰国した学生や、進路を慎重に見極めてきた層、春夏の選考で企業との相性が合わなかった層が含まれます。能力ではなくタイミングや志向の問題で決まらなかったケースも多く、企業側の設計次第で十分に活躍できる人材と出会える可能性があります。

秋採用では、春夏と何を変えるべき?

「選考のシンプル化」と「フィードバックの濃さ」を変える必要があります。

春夏は「比較検討」の時期ですが、秋は「決断」の時期です。説明会から最終面接までの日数を半分以下に短縮するスピード感を持たせつつ、学生一人ひとりに対して「なぜ内定なのか」という評価を細かく伝えることで、他社との差別化を図ります。

新卒の秋採用は、中小企業にも向いている?

中小企業だからこそ向いています。

秋は採用活動を終えている大手企業も多く、学生一人ひとりと丁寧に向き合いやすい時期です。スピード感のある選考や、現場社員との距離の近さなど、中小企業ならではの強みを活かしやすいタイミングと言えます。

まとめ

新卒の秋採用は、春夏採用の補填ではなく、設計次第で成果につながる戦略的な採用手法です。実際、秋以降も就職活動を継続する学生は一定数存在しており、留学帰りや進路を見直した層など、春夏とは異なる母集団にアプローチできる可能性があります。

一方で、春夏と同じ前提・同じスケジュールで進めてしまうと、母集団形成や内定承諾につながりにくくなります。秋採用では、選考プロセスの短縮やダイレクトリクルーティングやRPOの活用、内定後フォローの強化など、スピードと意思決定を重視した設計が欠かせません。

秋採用の進め方や体制づくりに悩んだ場合は、IT・エンジニア採用を中心にRPO支援を行う トラックレコード のような採用のプロの知見を活用するのも一つの選択肢です。

限られた期間で成果を出すためにも、「今のやり方で本当に最適か」を見直すところから、秋採用を検討してみてはいかがでしょうか。

JPXプライム150銘柄企業を対象に、新卒採用におけるサイト・SNS活用の実態を調査しました

この記事をシェアする
エンジニア採用に関するお悩みやお困りごとを、まずはお気軽にご相談ください

デジタル人材採用の総合支援サービス

TECH HIRE

サービスについて

採用支援

採用業務支援

採用ブランディング

リクルーティング

エージェント・リレーション

新卒採用

採用体制立ち上げ・構築支援

エンジニア採用研修

イベント支援

採用サイト制作

採用ピッチ資料制作

タレントプールサイト制作

組織開発

人事戦略

人事戦略コンサルティング

組織開発コンサルティング

人事制度設計コンサルティング

人的資本経営コンサルティング

組織の自律力強化

自律力強化コンサルティング

組織の自律力診断

組織文化・コミュニケーション

組織文化変革コンサルティング

インナーブランディングコンサルティング

社内報運用支援

Colla / 社員の声でチームを強くする

経営理念・バリュー浸透

経営理念・バリュー浸透コンサルティング

Colla / 社員の声でチームを強くする