2025年3月4日

採用ノウハウ

内定者フォロー事例15選!内定辞退を防ぐためのポイントや近年のトレンドも紹介

株式会社リクルート 就職みらい研究所 就職プロセス調査(2023年卒)によると、2023年卒の内定辞退率は過去3年間で最も高く、57.8%という結果になっています。採用市場における売り手優位が加速していくなかで、内定辞退を防ぎ、優秀な学生を確保するためには、内定者フォローが必須です。

本記事では内定者フォローの事例や便利なサービス、内定辞退を防ぐためのポイントを詳しく解説しています。皆様の採用課題解決の助力となる内容になっておりますので、ぜひ自社の採用活動の参考にしてみてください。

内定者フォローとは

内定者フォローの事例やポイント解説に入る前に、そもそも内定者フォローとは何かを解説していきましょう。

内定者フォローとは、企業が内定者に行うフォローのことです。面談や研修、座談会などのイベントを実施することで、内定者が抱える不安や疑問を解消し、企業理解を深めてもらうことができます。また、自社への入社モチベーションを高めさせたり、入社までに必要な心構えや学びを準備したりなど、自社や仕事への適応を促すことが可能です。

内定者フォローの必要性

マイナビ2023年卒大学生活動実態調査(10月中旬)によると、2023年卒業予定の大学生・大学院生の平均内定保有社数は2.4社となっています。このように、多くの学生は複数企業から内定を得ているため、企業は学生に自社を選んでもらうための取り組みが必要です。

また、コロナ禍で採用を中止していた航空業界やホテル業界も2023年卒より新卒採用が再開されるなど、今後も企業間の採用競争は激化することが予想されるため、採用目標数が充足している企業もコンスタントに学生との接点を持ち、フォローし続ける必要があるでしょう。

出典:日経ビジネス「就活で“売り手市場”復活、「やっぱり大手」学生の安定志向強まる

内定辞退を防ぐために意識すべき5つのポイント

上述したように新卒採用市場は売り手優位となっており、学生の確保が難しくなっています。このような状況において、どうすれば自社に合う優秀な学生を採用することができるのでしょうか。

ここからは内定辞退を防止するポイントとして重要なことを解説していきます。ぜひ、自社の採用活動の参考にしてみてください。

こまめに連絡行いフォローする

定期的に連絡を行いコミュニケーションを取ることで、内定者の入社モチベーションを維持することができます。具体的な施策は以下のとおりです。​​

  • 学生にメンター社員をつける

  • メンター社員からのこまめな連絡

  • 定期的に課題を出し、添削する など

これにより、内定者の不安解消の機会作りができるだけでなく、内定者は会社から気にかけてもらっているという安心感が生まれ、自社に対する愛着を高めることができます。

企業や業務内容について説明し、スキルアップのフォローを行う

株式会社ラーニングエージェンシーが2021年に行った「内定者意識調査」によると、入社前の不安として、7割の内定者が「自分の能力で仕事についていけるか」、また3割が「仕事の内容が自分に合うか」など、スキル面や業務内容の不安を挙げています。

そして50%の学生が、内定期間中に会社から受けたいフォローとして、仕事の進め方やスキル取得のサポートを求めています。

よって、社内イベントを通して、企業理念や業務内容への理解を深めてもらうことが重要です。また、実際の業務に必要なスキルや知識の取得をフォローすることで、内定者の能力面での不安を払拭し、学生のニーズに応えることができるでしょう。

社員や内定者同士で交流する機会を設ける

上記の株式会社ラーニングエージェンシーが2021年に行った「内定者意識調査」によると、会社から受けたいサポートの上位2位は「先輩社員との人間関係を築く機会が欲しい」「他の内定者との人間関係を築く機会が欲しい」となっており、内定者は社内での人間関係構築のきっかけを求めていることがわかります。

内定者同士で交流する機会を設けることで、内定者という自分と同じ立場である人の存在を実感できます。また、情報交換ができる相手がいるという安心感を持つこともできるでしょう。さらに、社員とコミュニケーションをとることにより、内定者の疑問点の解消や入社後のイメージを明確にすることができ、入社モチベーションの維持にも繋がります。

近年では対面で交流会を行う企業も増えており、内定者フォローを受けた学生の実感については、オフラインのほうが効果が高いケースも。

株式会社ディスコが行った「調査データで⾒る「内定者フォロー」-2021年卒調査-」によると、学生が受けたフォローのうち「入社意欲が高まったもの」として「内定者懇親会(対面)」や「社員を交えた懇親会(対面)」が上位となっています。

イベント開催日の連絡や実施時期、拘束時間に気を付ける

内定後から入社までは、学生にとって「最後の学生生活」の期間。多くの学生は自由に時間を使いたいと考えています。特に、10月〜2月は卒業論文で忙しい時期であるため、内定者フォローイベントを頻繁に開催すると学生の負担になるでしょう。

また、卒業旅行など予定を入れ込んでいる場合も多く、イベント開催日時はできるだけ早めに連絡しておくことが望ましいです。

実施イベントの内容によって対面とウェブで切り替える

マイナビ 2022年卒 内定者意識調査によると、社員との面談や内定者懇親会、社内見学など、会社の雰囲気を知ることができるイベントは対面での実施を希望している学生が多いです。その場に足を運び、直接社員や内定者と交流することで、オンラインでは分かりづらい場の雰囲気を感じとり、楽しむことができます。

一方で説明会など情報の共有がメインの場合は、オンライン実施のほうが、移動負担がなく、時間の都合をつけやすいでしょう。また会社側からみても、会場代や人件費など運営にかかわる費用を抑えられるため、コストパフォーマンスがよいメリットもあります。

よくある内定者フォローの実施概要

ここでは、内定者フォローの一般的な流れと内容を、内々定通知から入社までの時期別に分けてご紹介します。目的やポイント、理想的な実施回数まで解説しておりますので、内定者フォロー実施計画を立てる際にお役立てください。

時期

目的

ポイント

施策

実施回数の目安

内々定通知

自社へのエンゲージメントを高めさせ、入社モチベーションを高めてもらう

他社と差別化した内定通知を出すことで学生に強い印象を残す

ただ結果通知をするだけではなく、評価した点をフィードバックする

1回

内々定通知後〜内定式前

自社への理解を深めさせる

企業理念や社内の各部署の業務内容・雰囲気を知ってもらい、入社後のイメージを明確にする

・説明会・社内報・社内イベント・オフィスツアー

2~3回※社内報は月に1度実施する企業が多い

学生の疑問や不安の解消

学生の不安や疑問を解消したり、社員や内々定者同士の交流により自社への愛着感を形成し、入社意思を固めてもらう

・社員との1on1面談・懇親会・内々定者交流会

2~3回※社員との面談は月に1度実施する企業が多い

内定式

・入社意識を持たせる・内定者ブルーを払拭する

改めて経営理念や経営ビジョン、人事からの会社説明を行い、入社モチベーションの向上や、本当にこの企業で良いのかといった学生の不安を払拭する

一方的な説明会だけだと内定者が退屈してしまうため、内定者が溶け込めるようなレクリエーションなどを準備する

1回

内定式後〜入社前

業務理解を深め、入社後にスムーズに環境や業務に順応できるようにする

入社前の時間は内定者にとって「最後の学生期間」であり、自由に使いたいと考える学生が多いため、時間的・精神的・肉体的負担を感じさせないような軽い内容のプログラムにする

・内定者研修・内定者インターン・内定者アルバイト・資格取得支援・入社前課題

月に1回

一般的には、月に1度は内定者と接触を持つことが好ましいです。それよりも多い場合、学生の残り少ない学生生活を圧迫することになってしまいます。また、少なすぎると企業への印象が薄れ、他社に興味を持たれてしまうかもしれません。

内定者フォロー事例15個とそれぞれのポイント

ここまでで内定者フォローのノウハウをご紹介しましたが「具体的に何をすればよいかわからない」と思う方もいるでしょう。ここからは、どのような内定者フォロー施策があるのかさらに詳しくみていきましょう。

一般的な内定者フォロー施策10選とポイント

まずは一般的なよくある施策を10 個紹介します。各施策について詳しくポイントを解説しておりますので、既に導入している施策についてもお目通しください。

内定者懇親会

内定者を集め、食事会や会社説明会を行います。企業が内々定を出す時期は被っていることが多く、複数の企業から内々定を得ている優秀な学生は、どの企業にするか悩んでいることがほとんどです。よって、内々定通知後から1ヶ月以内に行うことをおすすめします。

内定者交流会は、同期との絆を深めることで自社への入社意欲を保つ効果があるため、2〜3か月に1回行うと良いでしょう。

内定者がその企業を選んだ理由や他企業と比較した際のメリットを再確認することができるよう、会社の事業内容や実際の業務内容、福利厚生について改めて説明することがおすすめです。内定者交流セクションでは、5人ほどの少人数グループを作り、会社側で話題を用意してあげるとスムーズに仲を深めやすくなります。

内定者がその企業を選んだ理由や他企業と比較した際のメリットを再確認することができるよう、会社の事業内容や実際の業務内容、福利厚生について改めて説明すると良いでしょう。内定者交流セクションでは、5人ほどの少人数グループを作り、会社側で話題を用意してあげるとスムーズに仲を深めやすくなります。

座談会

社員と内定者を集め、食事会や対談を行います。一方的な社員の紹介だけにならないよう、質問コーナーなどを設け、社員と学生が交流できるようにしましょう。

内々定後、学生はどの企業に入社するべきか、本当にこの企業で良いのか、業務やカルチャーフィット面で悩んでいます。社員や職場の雰囲気を知ってもらい、自社への入社モチベーション向上に繋げることが重要です。

内定者は社員の雰囲気や、キャリアプラン、入社後のイメージをより明確にするために様々な角度での意見を求めているため、新卒や中途で入社した社員や、若手やベテラン社員、各事業部門の社員など様々なバックグラウンドの社員を集めることがおすすめ。

社員との1on1面談

社員と内定者で30分〜1時間ほどの面談を行います。内定者からの質問に答え、不安や疑問の解消を行ったり、雑談を通して親睦を深めましょう。内定者の不安や疑問は時期によって変化し、定期的に発生することが予想されるため、月に1回行うことがおすすめです。

学生と年齢が近い若手社員や、同性の社員と面談をセッティングすると学生側も話しやすいでしょう。事前にどのような社員と話してみたいか内定者にアンケートを取るのもオススメです。

オフィスツアー

入社後配属する予定のオフィスや工場のツアーを行います。動画などでオンラインオフィスツアーを行う企業もあります。

内定者懇親会や座談会などにプログラムの一環として組み込むことで、イベントの体験価値を高め、学生に自社の印象をより強く残すことができるでしょう。

社内イベント

運動会や、食事会、クリスマスパーティーなどの社内イベントに内定者を招きます。学生側に心理的負担を与えないよう、参加は任意にしておくと良いでしょう。

内定者懇親会や座談会など会社にいる人たちの人柄が分かるイベント後に招待すると、学生側も参加しやすくなります。

社内報

企業理念や業務紹介、社員インタビューなどを内定者に送付します。一方的な情報発信にならないよう、内定者にとって必要な情報なのか送付前に一考しましょう。

あまりにも多く送ってしまうと内定者側の負担になってしまうため、月に1度程度を目安に送るのがベストです。

Eラーニング

会社負担で資格試験やビジネスマナー、パソコン操作などのスキル取得ができる通信教育を受講してもらいます。外部業者に委託する場合もあれば、自社で動画コンテンツなどを作成し、受講してもらうケースも。内定者が入社後スムーズに業務に適応できるよう、必要に合わせて用意しましょう。

内定者によっては既にスキルを取得済みで、不要な場合もあるため、強制ではなく任意受講にするのがおすすめです。

内定者アルバイト

入社前に、内定者に自社で働いてもらい、内定者のスキルアップを目指します。研究や卒論で忙しく参加できない学生もいるため、参加は任意にし、参加できなかった学生に対するフォローを行いましょう。

過度な業務量や圧力をかけてしまうと内定辞退につながる可能性があるため、あくまで学生であることを考慮した業務量に調整することが大切です。

内定者研修

社会人として必要なビジネスマナーや心構えを学んでもらいます。学生の負担を考慮し、多くの企業では、冬や春の長期休み中に開催されています。

一般的には説明会と親睦会を1回ずつ行うといったように、複数回に渡って実施されることが多いもの。学生は、人間関係の構築や業務への不安を感じているため、これらを網羅的にフォローできる内容にすると良いでしょう。

内定者研修を義務付けると、会社として労務の提供を命じているとみなされるため、賃金を支払う必要があります。よって、多くの企業はあくまでも任意参加としていることがほとんどです。

課題図書

入社後に必要な業務知識やビジネスマナーを学ぶことができる書籍を内定者に紹介します。書籍の紹介だけではなく、感想文やレポートを課題とする企業もあります。

学生側に負担を与えないよう、感想文やレポートの提出などは義務付けない方が良いでしょう。

ユニークな内定者フォロー施策5選とポイント

ここではユニークな内定者フォローの施策案とポイントをご紹介します。会社の状況に合わせて適宜カスタマイズし、ご活用ください。

内定アルバム

選考中に使用したエントリーシートや書類、面接で評価したポイントをまとめ、一番最後のページに内定書を差し込んだアルバムです。一見手間がかかりそうですが、選考中の段階で内定者の書類はまとまっているため、FBとメッセージを組み合わせるだけで完成します。

電子媒体で作成すると、いつでも見返すことができるため、自社への入社モチベーションをあげることができます。

内定者主体のイベント

内定者に社内イベントを企画してもらいましょう。社内報などを作成してもらうと自社への理解を深めることができます。自ら主体的にイベントを立ち上げ、共に試行錯誤していく過程を通し、内定者同士の絆が深まることも期待できるでしょう。

学生は自社の仕組みなどについて不明点が多いため、丸投げにしてしまうと困ってしまいます。任せっきりにするのではなく、人事社員も適宜、フォローしましょう。

アルムナイの活用

アルムナイとは、自社の離職・退職者やOB、OGのことです。現代は終身雇用制度も終わりを迎え、転職が当たり前な時代となっています。

座談会などに彼らを呼ぶことで、学生は自社を退職した後にどのようなキャリアプランがあるのかリアルな声を聞くことができ、自社に入社した後の長期的なキャリアプランをより明確化することが可能です。

様々なキャリアを歩んでいるアルムナイを集めましょう。内定者に、どのようなキャリアを歩んでいるOB、OGに話を聞いてみたいかアンケートを取るのもおすすめです。

内定者と内々定者の交流会

内定者と内々定者を招き、食事会などの交流会を行います。学生同士なため、仲を深めやすく、同期だけではなく先輩や後輩を知ることで、会社の雰囲気をより深く知ることができます。また、学生同士で仲良くなることで、会社への帰属意識も高まります。

入社意識の低い学生がいる場合、他の学生も入社モチベーションに影響が出る可能性が高いため、内定や内々定を受諾した学生のみで行うことを推奨します。

社員インタビュー動画の配信

社員インタビューや社員の一日紹介を動画にし、採用サイトやパンフレット、Youtubeに掲載します。動画だとよりリアリティを持って職場の雰囲気を伝えることができます。

隙間時間に見ることができるよう、5分程度に収めると良いでしょう。

内定者フォローに役立つツール5選

内定者フォローツールには、内定者とコミュニケーションを取ることができるSNS型や、入社前教育を行うことができるeラーニング型、内定者の提出物管理や日程調整を行えるツールなど、さまざまな種類が存在します。

ここではおすすめの内定者フォローツールを5つ、機能や活用方法、費用と共に紹介していきます。

内定者パック(株式会社プロシーズ)

内定者パックは、連絡、情報共有SNSなどの内定者同士、会社と内定者の間のコミュニケーションを促す機能が搭載されています。また、無料・有料のeラーニングがあり、内定者が受講することができます。

3,200社以上の導入実績を持ち、三井住友カード株式会社やベルリッツ・ジャパン株式会社にも導入されています。

MOCHICA(株式会社ネオキャリア)

MOCHICAとは、LINEと連携して応募者とコミュニケーションできる採用管理システムです。多くの学生は、メールや自社採用サイトよりも、LINEを見る頻度の方が高いため、円滑にやり取りすることができるでしょう。

また、チャット形式でカジュアルにやりとりができるため、内定者とフラットな関係性を築くことができます。その他にも、イベントの自動日程調整や提出物の管理機能なども掲載されています。

i-web(株式会社ヒューマネージ)

i-webは、選考管理業務における各種データの一元管理や、応募者とのOne to Oneコミュニケーションを実現するマイページ機能、採用業務の状況を多角的に分析・検証するための統計機能など、様々な機能が搭載されています。

14年連続業界シェア一位を獲得しており、大手企業から中小企業まで幅広い企業に利用されているサービスです。

Chaku2 NEXT(株式会社サーフボード)

Chaku2 NEXTは内定者と企業を繋ぐ内定者フォローSNSです。他のSNSアプリに仕様が似ているため、使い慣れたSNSの要領で気軽に利用することができます。また、投稿に対していいねスタンプやコメントを入力できるため、コミュニケーションを活性化することも。

他にも、スケジュール管理機能で入社までの各種予定の把握や、採用担当者から内定者へのアンケート・集計作業まで行うことができます。費用は要問い合わせになっていますが、無料お試しが可能です。

エアリーフレッシャーズクラウド(EDGE株式会社)

エアリーフレッシャーズクラウドは、内定者フォローに特化した採用管理ツールです。ビジネスマナーとExcel講座のeラーニングを無償で提供する他、近況報告など動画やファイル投稿による職場の様子が配信できるコミュニケーションプラットフォーム機能や、アンケート機能、提出物管理ができます。また、連絡の未読、既読が確認できるなど多様な機能を搭載しています。

導入企業数も4,000社を超えており、実績のあるツールを利用したい場合はおすすめです。

内定者フォローを活用し、内定辞退を防ごう

本記事では、内定者フォローが必要な理由や、さまざまな内定者フォローの企画例・ツールを紹介しました。

今後の採用市場は、売り手優位が加速し、企業間での採用競争が激化していくため、優秀な学生に入社してもらうためには学生のニーズを捉えた内定者フォローを実施していく必要があります。

今回紹介した企画例を社風に合わせて工夫し、ぜひご活用ください。TECH HIREで採用代行をすれば内定者フォローも手厚く、求職者と企業様をサポートします。

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