【求職者に刺さる】印象的な採用キャッチコピーを作るための極意とは

採用キャッチコピーとは、自社の魅力を求職者に伝えるための簡潔なフレーズです。企業のイメージを左右するため、採用活動において重要な役割を持っています。

しかし「採用キャッチコピーを作ろう!」と思っても、どのようにすれば魅力的なフレーズを作成できるのかわかりませんよね。

本記事では、印象的な採用キャッチコピーを作るためのコツと注意点をご紹介します。さらに採用キャッチコピーの事例を10個まとめているので、これからキャッチコピーを作ろうとしている採用担当者の方はぜひご覧ください。

採用キャッチコピーの役割について

採用キャッチコピーとは、企業の魅力を表現したワンフレーズです。採用活動における役割は、主に3つあります。

  • 多くの応募者に自社をアピールする

  • 自社の採用ブランディングにつながる

  • 採用活動でのミスマッチを防ぐ

それぞれ具体的に説明していきます。

多くの応募者に自社をアピールする

採用キャッチコピーは、応募者が自社の情報を集める初期段階で出会うものです。つまり企業のイメージを左右する「重要なタッチポイント」といえるでしょう。

魅力的で印象的な採用キャッチコピーを作ると、応募者の目に止まりやすいもの。結果として、多くの応募者を集めることにつながります。

記憶に残るフレーズは、まだ求職活動をはじめていない潜在層にも効果的です。潜在層が求職活動をはじめる際に採用キャッチコピーが頭に残っていると、企業の求人情報を調べるきっかけになります。

自社の採用ブランディングにつながる

「自社らしさ」が伝わる採用キャッチコピーは、自社の採用ブランディングにつながります。企業の独自性・魅力が明確であると、応募者の動機形成に有効です。

また、数多くの企業が存在するなかで「どのように応募者の関心をひきつけるか」は重要な問題です。採用キャッチコピーは売り手市場が加速している状況において、ほかの企業と差をつけるポイントになるでしょう。

「あのキャッチコピー=あの企業」というようにキャッチコピーに含まれているフレーズ・単語を見聞きするだけで、自社のイメージに結びつく状態が理想的。応募者だけでなく、消費者や取引先など幅広い人々に自社を印象づけられます。

採用活動でのミスマッチを防ぐ

採用キャッチコピーで自社の特徴や想いを表現できると、採用活動でのミスマッチを防げる効果も。

企業の雰囲気が応募者に伝わっていない場合、選考途中で「企業の雰囲気が予想とちがう」と応募者が離脱してしまうかもしれません。ミスマッチが多いと、採用活動が効率的に進められず企業と応募者の両方にとって、無駄な時間が発生してしまいます。

採用キャッチコピーを見て、応募者が「自分はこの企業にあいそうだな」と判断できることが大切です。採用効率がアップするのはもちろん、「求める人材の興味をひきやすい」というメリットもあります。

印象に残る魅力的な採用キャッチコピーを作るには

印象に残る魅力的な採用キャッチコピーを作るには、何を意識すればよいのでしょうか。

  1. 求める人物像(ペルソナ)を意識する

  2. 最も伝えたい事柄を明確にする

  3. ストーリーを意識する

具体的な例を挙げながら、詳しく説明していきます。

1. 求める人物像(ペルソナ)を意識する

まずは求める人物像を明確にすることが重要です。できるだけ詳細に設定すると、ペルソナの心にささる採用キャッチコピーを考えやすくなります。

たとえば、設定すべきものとしては以下の項目があげられます。

  • 年齢

  • 居住地

  • 家族構成

  • 趣味

  • 価値観

  • 仕事に関する考え方

  • よく使用するSNS

ペルソナを意識できていないと、求める人材が集まりにくい傾向があります。具体的なペルソナが設定できたら、担当者全員の人物像イメージを統一しましょう。

2. 最も伝えたい事柄を明確にする

自社の強みを整理して、最も伝えたい事柄を明確にしてください。競合他社を分析して比較すると、自社の魅力を見つけやすくなります。

新卒採用の場合は、若手の新卒社員に「入社を決めたきっかけ」を聞いてみましょう。若手社員は、応募者に近い目線を持っているので採用活動の参考になります。採用キャッチコピーの文字数は限られているので、伝えたい事柄を短い言葉で表現するのがポイントです。

3. ストーリーを意識する

ストーリー性のある採用キャッチコピーは、読み手に「どのような背景があるのだろう」と考えさせるので、印象に残りやすいです。

ただ単にアピールポイントを提示するのではなく、自社の方針や想いといったストーリーを表現してみましょう。ストーリーが伝わると、応募者は企業に対して親近感を抱きやすくなります。

採用キャッチコピーを作る際のコツや注意点まとめ

ここからは、採用キャッチコピーを作る際のコツや注意点を3つご紹介します。

  1. 想いをフレーズに落とし込む

  2. 簡潔さを意識する

  3. リズムを意識する

なぜ重要なのか、ポイントを解説していくので、ぜひご覧ください。

1. 想いをフレーズに落とし込む

準備段階までで整理した「自社のアピールポイント・想い」を、フレーズに落とし込みます。最初からベストなフレーズを作るのは難しいもの。まずは思いついたフレーズを、どんどん書き留めてみるのがコツです。

アイデアが出ないときは、他社の採用キャッチコピーを参考にしてみましょう。言い回しや切り口など「こんな採用キャッチコピーもあるのか」と、発想が刺激されます。

採用担当でない社員から、アイデアを募集するのもおすすめです。また、採用担当者で複数のキャッチコピーを用意して、社員に投票してもらうとより多くの意見を取り込んだ魅力的なフレーズになります。

2. 簡潔さを意識する

「短くシンプルに」が、キャッチコピーの鉄則です。「働きやすくて、キャリアアップができて、離職率が低く……」など、ポイントが絞れていない文章は何を伝えたいのかがわかりません。

採用キャッチコピーの文字数の目安は16文字程度。ひと目で内容を理解できて、スマホで確認しやすい文字数にすることがおすすめです。

また、SNSで拡散する際にも、採用キャッチコピーは短いほうが印象に残りやすい傾向にあります。短いフレーズで読み手の関心を得てから、詳細な情報は求人情報や自社サイトで伝える方法が効果的でしょう。

3. リズムを意識する

句読点の使い方と言葉選びを工夫して、リズムを意識するのが大切です。読み手がついつい口にしたくなるようなリズムを目指しましょう。

以下は、有名なキャッチコピーの例です。

  • そうだ京都、いこう。(JR東海)

  • 今日を愛する。LION(ライオン)

採用キャッチコピーの形ができてきたら、実際に口に出してリズムを確認してみてください。

魅力的な採用キャッチコピー事例10選

最後に、魅力的な採用キャッチコピーの事例を10個ピックアップします。事例ごとに、差別化ポイントや特徴を解説しているので、ぜひ、採用キャッチコピーを考える際の参考にしてみてくださいね。

1. SMBC「いい子になるな、いい個になれ。」

「いいこ」で韻を踏み、リズム感が生まれている採用キャッチコピーです。個人の力を掛けあわせ、企業全体で成長していきたい想いが込められています。「子」と「個」を比較して、個として活躍できる自立した人材を求めていることも伝わります。

堅いイメージを持たれがちな銀行。しかし「いい子になるな」と呼びかけることで、型にはまらない印象を読み手に与えています。

2. トゥモローゲート「ようこそ。ブラックな企業へ。」

ひと目見ただけで、興味をそそられるユニークな採用キャッチコピーです。「なぜブラックな企業なのか?」を想像させられるので、記憶に残りやすいでしょう。

採用ページを見てみると、フレックスタイム制を取り入れていて離職率が低い企業であることがまとめられています。あえてマイナスな言葉を使ってから、最終的にプラスのイメージへと変化させるとインパクトを残せます。

3. ファミリーマート「パンか、ごはんか、ファミマか。」

「~か、~か、~か。」と調子がそろっていて、語呂がよいのが特徴です。句読点を使っているので、言葉の区切りがわかりやすいです。もし「パンかごはんかファミマか」だったとすれば、一気に読みづらいキャッチコピーになってしまうでしょう。

パンやごはんのように「日常に欠かせない存在でありたい」というメッセージ性が感じられます。さらにパンとごはんのあとに意外性のある単語「ファミマ」を並べており、おもしろみのあるフレーズになっています。

4. 吉本興業「一生、面白い仕事。」

最もアピールしたい「面白さ」に言葉を絞り、吉本興業らしさを表現している採用キャッチコピーです。

採用サイトでは「一生」の部分が、以下の単語に変化していきます。

  • 一笑

  • 一勝

  • 一翔

  • 一商

  • 一照

  • 一匠

  • 一Show

シンプルでありながら「いっしょう」という言葉に複数の意味が込められていて、メッセージ性がありますね。

5. 講談社「とんがり人間 集まれ!」

多種多様なコンテンツを生み出している講談社が、採用で重視しているのは多様性です。「同じ人は要らない」という採用方針を掲げています。

多様性を「とんがり人間」と表現し、訴求するターゲットを絞り込んでいるのでミスマッチが起こりにくいでしょう。採用サイトでは自社社員を「講談社のとんがり人間」と紹介しており、応募者に具体的な「とんがり人間」のイメージを提示しています。

6. 桂新堂「集まれ、えび家族」

えびせんべいを生産している、桂新堂の採用キャッチコピーです。「えび家族って?」と聞き返したくなりませんか。「えび家族が何なのか知りたい!」をきっかけにして、採用サイトにたどり着く応募者がいるかもしれません。

採用サイトでは、あらゆる場所に「えび」が散りばめられていて遊び心が感じられます。具体的には仕事紹介を「えび家族の日常」、教育制度を「えび君の育て方」と表現しています。

7. ファーストリテイリング「服を変え、常識を変え、世界を変えていく。」

ファーストリテイリングは、ユニクロやジーユーなど複数のブランドを世界規模で展開する企業です。服の可能性を追求している企業ならではの、採用キャッチコピーといえるでしょう。

「服を変える」から、だんだんと話が広がり「世界を変える」へと展開しているのが印象的です。採用サイトでは、どのように世界を変えるのかが説明されています。ただインパクトをねらっているのではなく、本気で「世界を変えよう」とする企業の想いが伝わります。

8. ワコール「Beauty for People  世界の女性に寄り添う」

「Beauty for People」を直訳すると、「人々のためのための美しさ」となります。英語を使用した採用キャッチコピーは、スタイリッシュな印象を与えます。ただし英語で表現する際は、誰しもが意味を理解できるように難しい単語を避けてください。

日本語の「世界の女性に寄り添う」からは、衣料品を介して女性の生活を支えたいという熱意が感じられます。全体として、スマートかつ思いやりを感じさせるフレーズです。

9. 大和ライフネクスト「「 」、ツケテいこうぜ。」

読み手に対して、問いかける形式の採用キャッチコピーです。話しかけるような口調にしたり、疑問文にしたりすると記憶に残りやすくなります。フレーズを読んだとき、自分に対して語りかけられているような感覚になるでしょう。

採用サイトを見ると、「」とは自分の主張を示していることがわかります。「つけていこうぜ」ではなく「ツケテいこうぜ」とすることで、より斬新さが伝わってきます。

10. クックパッド「働かなくても食ベていける未来に、何を創り出そう。」

クックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」を使命として掲げており、料理の領域にこだわって事業を展開している企業です。「食ベる」をキーワードにしているので、採用キャッチコピーから企業らしさが感じられるでしょう。

さらに「何を創り出すのか」の答えを読み手に託して、企業の今後を一緒に考えていきたい想いを表現しています。

キャッチコピーで採用活動を活性化!

採用キャッチコピーには、多くの応募者に自社をアピールする役割があります。キャッチコピーを作るときは「一番伝えたいことは何か」を意識しましょう。

心に刺さるキャッチコピーにするためには、リズムと簡潔さが重要です。ご紹介した事例を参考にして、オリジナリティあふれる魅力的なフレーズを考えてみてください。

採用キャッチコピーは母集団の形成に有効ですが、専門性の高い人材を採用したい場合は「採用代行サービス」のほうが効果的です。採用代行サービスは、採用戦略の設計からスカウトまで、すべての採用業務を委託できます。
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