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今回は、注目のFintech企業の「Kanmu」(以下カンム)を紹介します。
カンムは、アプリでつくれるVisaプリペイドカード「バンドルカード」を提供しています。
金融サービスを使えるけど使わない「心理的unbanked層」に対して、ソフトウェアの力で解決することをゴールに、プリベイドカード以外の事業展開も予定しています。
ユーザーの課題と向き合い、プロダクトの魅力で群雄割拠のFinTech業界で独自のポジションを築き成長を続ける魅力的な企業です。
では、カンムの事業と開発体制、開発文化、ポジションや成長機会について解説していきます。

今回インタビューに答えて頂いたのはCTOの伊藤さんです。
目次
会社の歴史とプロダクト、実績や今後の展開などについて紹介していきます。
株式会社カンム
売上:非公開
社員数:30名(2020年4月時点)
所在地:東京都渋谷区恵比寿1丁目20-18 三富ビル新館 10階
URL:https://kanmu.co.jp/
2016年のサービスリリースから急成長中

創業自体は2011年のカンム。当初より金融領域の事業を手掛けていましたが、2016年にバンドルカードをリリース。2018年に後払いサービスの「ポチっとチャージ」をリリースしてから急成長しています。
2019年には100万ダウンロードを突破し、わずか1年後の2020年には200万ダウンロードを達成しています。
誰でも簡単につくれるカード

バンドルカードは、アプリからネットショッピング専用の「バーチャルカード」を発行でき、使う分のお金をチャージしてすぐに利用することができます。また「リアルカード」を発行すれば、お店でも利用することが可能となります。
アプリ上で利用明細を確認できることから、支出管理としての役割も果たしています。
群雄割拠なキャッシュレスで着実に成長

一方で、LINE Pay、PayPay、メルぺイなどのキャッシュレス系のアプリや、アプリ上で決済ができるサービスは、ここ数年で複数登場し、キャッシュレス業界全体が群雄割拠の様相を呈しています。
バンドルカードは、このように多くのサービスが登場している中でもポイント還元などはほとんど行わずに、安定的にダウンロード数を伸ばしています。
また以下の図にもあるように、確実にユーザーに使われるアプリへと成長しています。

バンドルカードの月別ユーザーの利用実績
カンムが伸びている理由は、一人ひとりに向き合ったプロダクト

サービスを成長させてきた理由の一つは、プロダクト開発へのこだわりです。
話がちょっと飛びますが、クレジットカードやキャッシュレスアプリなどは合理的に考えれば、お金を持ち歩く必要がなく、かつポイントも還元されるなど「使わない理由」が存在しにくいです。
一方で、現金を使い続けている人がいるのも事実です。そこには、理屈では説明しきれない「心理的な障壁」が存在しているためです。
そこでカンムでは一人ひとりの課題に丁寧に向き合いながら開発することを大切にしています。
例えば、「現金でないと、今いくら使っているのかわからない」という課題に対して、前払いチャージと利用履歴の見える化によって、自分がお金をコントロールできるような体験を提供しています。

ユーザーからのレビューでも高い評価
顧客の声に向き合って生まれた後払いサービス

また、他にも「今月少したりないけど、多くはいらない」という課題に対して、すぐに少額をチャージして後払いできるサービス「ポチっとチャージ」を2018年から提供しています。
機能先行でものづくりをするのではなく、顧客の小さな課題に丁寧に向き合うものづくりのスタイルが印象的です。
「決済×投資」領域への新規事業に挑戦

カンムの今後の事業展開は、現事業であるバンドルカードの価値の拡充に加えて、投資のハードルをさげることにフォーカスした「決済×投資」の新事業にチャレンジしており、すでに開発も進めています。
またその先のチャレンジとしては海外マーケットへの進出も検討しています。海外では以下のM-PESAなどが代表例ですが、このようなモバイル決済が圧倒的に普及している国が存在します。
具体的な検討はこれからですが、国内市場にとどまらず、グローバルに挑戦する構想を掲げています。


開発体制、開発文化などについて紹介していきます。
開発体制と技術スタック

バンドルカードは、フロントエンドが正社員1名、業務委託の方が3名、バックエンドは正社員3名で、5月から新たにインフラ専任エンジニアも1名ジョインしています。
新規プロダクトは、CTOの伊藤さんがリードしつつ、バンドルカードの開発と並行して担当している正社員とバックエンドの業務委託の方1名で構成されています。
バックエンドはGo、管理画面や機械学習周りはPythonやDjangoを利用
バックエンドのコンポーネントは大きく2つ
(アプリと通信するユーザー向けAPI)
(オーソリなど決済や残高の管理を担う決済システム)
フロントエンドは、ReactNative
インフラはAWS (一部金融機関とのつなぎこみなどでネットワーク機器などもあり)
スピード感あるリリースサイクル

デプロイに関しては、アプリは週1ベース、バックエンドは週数回と、スピード感あるリリースサイクルとなっています。Notionのタスク管理をベースとした1週間ごとのアジャイル開発スタイルを採用しています。
またレビューやテストコード、CI/CD環境なども過不足なく体制を整えて運用できています。
【補足】
開発フロー : 1週間単位のアジャイル開発(Notionでタスク管理)
テスト : 十分に実施している
CI/CD環境 : デプロイはコマンドラインベースで実行
コードレビュー : 十分に実施している
企画決定フロー : チーム単位でフラットに議論して進めている
技術的負債対応 : 設計を丁寧に行い技術的負債を出さないようにしつつ、その上で必要なものは当番制で対応
深い思考と議論によって、プロダクト品質を高める

冒頭でも紹介したように、ユーザーの一人ひとりの行動や感情に丁寧かつこだわりを持ちながらプロダクト開発を進めています。そこで全員に共通するのは、「深く考え、こだわる」というスタイルです。
社内では「ぶつかり」と呼ばれ、設計など十分な考慮が必要な場面で、考えぬいた案をメンバー全員にぶつけ、その上でフィードバックをもらい再度考え抜いて議論する、という改善の仕組みが文化として定着しています。
実際に、このようなプロセスを繰り返して設計してきたことで、現状バックエンドでの技術的負債はその規模感と比較しても決して大きくなっていません。
やりぬける開発力

カンムの技術力やこだわりを象徴するエピソードは「クレジットカード決済の処理を行うシステムであるプロセシングシステムの内製化」です。
海外のカードシステムを利用するにあたり、既存のシステムでは生のデータがリアルタイムで取れないことが課題となっていました。
そこで、当時スタートアップでもほぼ事例がなかったプロセシングシステムの内製化を3~4人という少人数のエンジニアで、たった半年間で開発したという実績をもっています。
全員がテクノロジーによる改善に取り組む「TechDay」

カンムのユニークな点は、プロダクト志向の高さだけではなく、テクノロジーの力を平準化し、全社であらゆる改善に取り組んでいる点です。
例えば月に一度、社員が丸一日つかって「テクノロジーで業務改善」もしくは「おもしろいこと」をテーマにした開発を行う「TechDay」を開催しています。
TechDayについて詳しくはCOOの知久さんのブログを参照
他にも、正しい事実に向き合うことを目的として、SQL勉強会などを通して社員がSQLを標準装備しています。また上級者がSQLの問題を作成し、職種関係なくランダムにアサインされる、SQLのクイズバトルのような取り組みが日常的に行われています。
カンムのアドベントカレンダーをみると、非エンジニア職の人が積極的にSQLやGASを習得している様子が伺えます。


経験豊富なメンバー

開発チームも経験豊富なメンバーが在籍。 バックエンドのメンバーはそれぞれ独自のスペシャリティーを持った人材が多く、通常のバックエンド開発などに加えて、吉田さんは機械学習技術でフィルタリングモデルのブラッシュアップ、佐野さんはインフラ環境の構築なども担当してきました。
またフロントエンドの岡田さんは初期メンバーの一人で、「ぶつかり」などの開発カルチャーを生み出すなど、個性あふれるメンバーが在籍しています。
サポートメンバーの協力体制

moriyoshiさんやtokorotenさんなど、これまで強力な外部の協力メンバーを巻き込んたプロダクト開発を進めてきているのが特徴的です。技術コミュニティを通してCTOやCOOがこういった強力なエンジニアとの横のつながりをもっている点もカンムの強みです。

記載時点(20年5月)で募集中のポジションと期待値やそこで得られる機会について
いま求めているのは、このポジション

フロントエンドエンジニアは、バンドルカードの新機能や新規事業の開発を担っていただきます。
バンドルカードについては、まだまだ対応すべき課題は多く、やればやるだけ結果が出せるという状況もあり、多くのユーザーからフィードバックをもらいながらクイックに改善を回せる環境はサービス志向のエンジニアにとって魅力的です。
またReactNativeでの技術的負債が溜まってきている状態で、あるべき設計について思考できる方もフィットします。
バックエンドエンジニアは、APIの開発運用などよくあるバックエンドの仕事に加え、Visaなどのビジネスパートナーと通信するシステムやユーザのカード情報や残高を管理する基幹システムの開発、運用が役割となります。
カード会社とのシステムのつなぎこみで独自のプロトコルをハンドリングしていく必要があるなど、通常のWeb開発だけではできない開発経験が積むことができます。
また新規事業のリードエンジニアは、現在CTO伊藤さんが進めているロールを引き継ぎ、プロジェクトをリードして進めてくれるプロダクトマネージャー的な役割も担っていただくポジションです。
得られる成長機会は

カンムのビジネス面でも重要な役割を担う後払いサービス「ポチっとチャージ」では、さらなるグロースにアクセルを踏むためにも不正フィルタリングの精度向上は欠かせません。
現在も高い精度で実現できるようになってきていますが、まだまだ改善の余地はありますし、機械学習でダイレクトにビジネスに影響を与えることができます。
また、決済システムというミスが許されないプロダクトにおいて、いかにスピードとセキュリティや堅牢性を両立させていくかというのは、地味ではあるが非常にチャレンジングでやりがいも大きいです。
もちろん現在開発中の新プロダクトや海外展開なども検討しているなど、金融領域での0→1に関わり、大きな裁量をもって意思決定できる機会は非常に貴重です。
一緒に働きたい人は

現時点では一定レベル以上の即戦力なエンジニアを求めています。
スタンスとしては、ここまで解説してきたような、深い思考・議論ができる人材を求めています。
バックエンドエンジニアであれば、細かい設計手法よりも、トランザクションをどうケアしていくのか?などの大枠でのシステム設計について十分議論できる人材をもとめています。
そしてスピードだけを優先することなく、顧客に向き合い、良いものづくりにこだわれるエンジニアがフィットします。


インタビュアー:株式会社トラックレコード CTO 上原 将之
京都大学経済学部卒業後、2010年にDeNAに入社。エブリスタ、MYCODE、歩いてオトク、AI創薬プロジェクトなど、様々な新規サービスの立ち上げや開発・運用に携わる。 サーバー、クライアント、iOS・Android、機械学習等、幅広い技術スタックでの開発を経験する。 その後フリーランスエンジニアを経て、株式会社トラックレコードを創業。
■挑戦する企業の採用活動を支援する「TECH HIRE」について
魅力的なミッション、イシュー、ケイパビリティを有しているのに、採用や広報活動が十分でなく、埋もれている優良企業が世の中には多数存在します。またエンジニアの力によってさらなる成長が期待できるのに、開発力を担保しきれずに、思うような成長を実現できていない企業も多く存在します。このような課題感をもつチームに対し、エンジニア採用領域に特化してサービス提供をしてきた実績、ノウハウ、ナレッジをもとに組織設計・母集団形成の戦略策定から実行をパートナーとして推進します。

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