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内定辞退とは、内定承諾後に内定者の都合で内定を辞退することです。採用活動を経てようやく確保した人材が内定辞退してしまうと、採用にかけたコストは失われてしまいます。近年では内定辞退の割合は上昇傾向にあるため、採用活動をおこなううえで内定辞退の防止に関する知識は重要です。
本記事では、内定辞退とは何か、内定辞退の理由、内定辞退を防止する方法について解説します。また、内定辞退の防止に取り組む企業の事例も紹介します。


内定辞退とは、内定を承諾したあとに「内定者の都合」で内定を辞退すること。内定承諾書には法的な効力がないため、辞退するかどうかは内定者の自由です。
民法627条において、以下の内容が定められています。
雇用の期間を定めていない場合は、いつでも解約の申し入れができる
解約の申し入れの日から2週間経つと解約が成立する
上記の規定が適用されることにより、内定辞退を申し入れてから2週間経つと雇用は終了します。採用担当者は、内定承諾後も内定辞退の可能性があることを考慮しておきましょう。
コロナ禍では内定辞退率が減少したものの、近年では上昇傾向にあります。「マイナビ2023年卒企業新卒内定状況調査」によると、内定辞退率3割以上の企業が全体の57%にのぼりました。コロナの影響を受けて採用活動を控えていた企業が、ウィズコロナ・アフターコロナ時代に向けてふたたび採用活動を開始したことが関係しています。
また、オンライン採用の普及も内定辞退率が上昇した理由のひとつといえるでしょう。オンライン採用を活用すると、求職者は多くの企業に応募しやすいです。複数の企業から内定を受ける求職者が増えた結果、内定を辞退される企業が出ます。

就活生が内定辞退する主な理由は、以下の4つです。
希望する雇用条件と合わなかった
企業への印象が悪くなった
内定から入社までの期間が長かった
他社への入社を決めたため
なぜ内定辞退につながるのか、それぞれ解説していきます。
内定まで進んだ場合でも、希望している条件との折り合いがつかずに内定辞退となるケースがあります。
勤務地や給与条件、残業頻度などについて、選考途中には質問しづらいと感じている求職者は多いです。雇用条件に対して不明点があるまま選考を進めていると、内定後に詳細を確認してから「希望する条件とは異なること」に気がつく可能性も。求職者・企業の双方にとって不利益が生じないように、企業側は情報を開示することが大切です。
企業への印象が悪くなると、内定辞退につながりやすいです。具体的には以下のような場合に、求職者は企業に対して悪い印象を抱きます。
採用担当者・面接官が高圧的
オフィスの雰囲気が悪い
受付担当者の態度が悪い
求職者は選考において、採用担当者の対応やオフィスの雰囲気をチェックしています。社員同士で挨拶をしていなかったり社員の表情が暗かったりすると、求職者は「人間関係がよくない職場なのでは」と感じて入社意欲が低下してしまうでしょう。
求職者は、内定承諾後も「本当にこの企業に就職して大丈夫だろうか」または「より自分に適した企業があるのでは」といった不安を抱えています。内定から入社までの期間が長くなるにつれて、入社への不安は強まる傾向があります。
求職者の不安を解消するために、内定後から入社までにコミュニケーションの機会を設けることが重要。実際に働いている社員の話を聞くと、求職者は「自分が企業で働く姿」をイメージしやすいです。
就活生が内定辞退する理由のひとつとして、他社への入社を決めたことが挙げられます。求職者は、すべり止めとして志望度が高くない企業にも応募する傾向が高いです。
面接の際は、求職者の志望度を確認しておきましょう。ただし「自社が第一志望ですか」と聞いても、正直に答えてもらえることは少ないです。「自社でやりたいことが明確にイメージできているか」や「企業の情報を詳しく調べているか」などで入社意欲を確認してみてください。

「どうすれば内定辞退を防げるのか」は、多くの企業が抱えている採用課題です。ここからは、内定辞退の防止策を4つご紹介します。
こまめにコミュニケーションをとる
会社の情報を定期的に伝える
内定者同士の交流の機会をつくる
誠実な選考をおこなう
以下で詳しく解説していきましょう。
内定後に不安感を与えないために、こまめにコミュニケーションをとることが重要です。メールで企業情報や今後の流れを発信したり、懇親会などのコミュニケーションの場を設けたりしましょう。
コミュニケーションをとることにより、内定者は「入社を歓迎されている」という雰囲気を感じられます。そして企業に対する不安が解消でき、入社するモチベーションが高い状態を保てます。
内定者向けの座談会や研修を行い、企業の魅力を再度発信することは内定辞退の防止につながるでしょう。近年ではSNSを使って、社内の情報を発信する企業が増えています。
採用担当でない社員と交流できる機会があると、企業の雰囲気が求職者に伝わりやすいです。内定者フォローでは、内定者に「入社後の働き方」を具体的にイメージしてもらうことがポイント。社員のキャリアビジョン・ライフプランの話を聞ければ、自社での働き方をイメージしやすいです。
内定者同士で交流できる機会を設けることで、入社前の不安を軽減できます。内定者懇親会で行われることの例は、以下の通りです。
食事会
自己紹介
グループワーク
職場見学
事務連絡
一緒に働く同期の存在があれば「入社を不安に感じているのは自分だけではない」ことがわかります。仲間意識が生まれることにより、ポジティブな気持ちで入社を迎えられるでしょう。
誠実な選考を心がけることで、雇用条件のミスマッチや企業の印象の悪化を防げます。質問に対して丁寧に回答することはもちろん、自社の現状や課題についても正直に話してください。求職者にとっては、採用担当者と面接官が「企業の顔」です。面接官が高圧的な態度をとった場合、SNSで拡散されて企業の信頼度が低下する可能性があります。
面接では、求職者が質問しやすい雰囲気作りを意識することが大切です。また、選考に関する連絡はできるだけスピーディに対応しましょう。

最後に、内定辞退の防止に取り組む企業事例を3つピックアップします。
マネーフォワード|長期インターンで企業理解を促進
ジェイック|相談体制を整えて内定者フォローの徹底
クックパッド|ワークスタイルトランプで相互理解促進
内定辞退に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社マネーフォワードは、21卒から長期インターン採用を実施しています。実務を経験することで、学生は企業の理解を深められます。インターンは「自分は企業の一員である」という意識を高めるので、内定辞退の防止に効果的です。
ビジネス感度の高い優秀な学生と、早い段階から接触できるのが企業側のメリット。学生が職場にいることは、社員にとってもよい刺激になります。学生目線のアイディアを取り入れられれば、新しい商品やサービスを展開するきっかけになるかもしれません。
株式会社ジェイックは、メールやSNSで相談できる体制を整えることで内定辞退を防止しています。内定者フォローを徹底しており「10年間で内定辞退は1人だけ」を提唱しています。
具体的な内定者フォローの例は、以下の通りです。
イベント後に電話やメールでフォローする
社内報やSNSで近況を報告する
懇親会や内定式、内定者研修には多くの社員が参加する
上記の例を参考にして、内定者をどのようにフォローするか検討してみてください。
クックパッド株式会社は、ワークスタイルトランプで相互理解を促進しています。ワークスタイルトランプとは「働き方」に関するキーワードが書かれた52枚のトランプの中から、最も重要だと思う10枚を選ぶゲームです。
ゲームを用いることで、楽しみながら自分の「働き方に対する価値観」を可視化できます。「働くとは何なのか」を考えるきっかけをつくることにより、入社意欲を高めるのがねらいです。
内定辞退とは、内定者側の都合で内定を辞退することです。「選考に時間をかけたのに人材を採用できなかった……」という事態を防ぐため、多くの企業が内定辞退の防止に取り組んでいます。
雇用条件が希望通りでなかったり企業へのイメージが悪くなったりした場合に、就活生は内定を辞退します。内定辞退を防ぐために、入社までの期間はこまめにコミュニケーションをとりましょう。
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