事例
人事部不在でも10ヶ月間で11名の採用に成功。マンガボックス社の“採用支援“活動レポート

株式会社マンガボックス

「マンガ出版」と「マンガアプリ」を展開する「マンガボックス」。TECH HIREは、TBSとDeNAの合弁会社でもある同社のエンジニア採用活動を中心に採用の支援を行いました。
マンガボックスの人事部や採用担当者が不在だった当時、TECH HIREが採用責任を担い、支援期間の10ヶ月間で採用目標である合計11名の採用に成功。TECH HIREの行った具体的な支援内容や、成功の要因を記します。
# ABOUT マンガボックス:
アプリ「マンガボックス」を運営する、TBSとDeNAの合弁会社「マンガボックス」は累計1,500万ダウンロードを達成国内電子書籍市場において、現在は20〜30代の男女層を中心に幅広く安定した利用者数を誇る作品づくりに注力し「にぶんのいち夫婦」や「ホリデイラブ」など複数のオリジナル人気作品を創出
# TECH HIREの支援サマリ:
人事部不在のなか、採用したいポジションや要件から採用ブランディング、エージェントや候補者との窓口まで「採用活動」をすべて担当10ヶ月で11名の採用目標を達成

採用体制がなく、エージェントリレーションも希薄に。
マンガアプリとしても人気の高いマンガボックス。それでも採用が「うまくいっていない」理由には、採用体制がなく、代表や経営企画メンバーがほか業務の傍ら、出来うる範囲内での採用に限られていたという状況があげられます。
採用活動の実態としては、数社のエージェントと契約をしていたのみ。また、そのエージェントの方々への社内の状況や採用の優先順位などの情報提供も不十分で、採用の全体感の設計や押し出したいメッセージ、スピード感を持った面談対応など、採用が加速する環境をつくれていなかったことが課題としてあげられました。
大手メディア企業への支援実績からパートナーへ
TECH HIREはNHKや文藝春秋等の大手出版・メディア企業への採用支援実績から、メディア業界の知見を有していました。社内で採用担当者がいなくても、丸ごとTECH HIREチームが採用プロジェクトを担い成果を出している実績とエンジニア採用の知見が評価され、採用パートナー契約締結に至りました。
マンガボックスとの10ヶ月間の活動期間のなかで、採用戦略から実際の採用活動までを担うため、採用リーダー1名、エンジニア採用に強いリクルーター1名、エンタメ・ゲーム系のHR経験があるリクルータ1名の計3名のチーム構成で支援しました。
TECH HIREが行った採用アプローチは下記の通り。それぞれ詳細にご紹介いたします。

ペルソナの定義から候補者コミュニケーションまで。固有の知見を用いて採用を成功に導く
1. 採用計画の策定
採用ポジションや人数、そして採用リードタイムについて計画に落とし込みました。

▲採用ポジションと人数、内定承諾時期の目処をまとめた進捗管理シートの一部
2. 採用戦略の立案
戦略立案においては、下記3つについてをヒアリングしながら言葉にすることで、採用候補者にも魅力的に見えるようなワーディングを設計しました。
欲しいターゲットのスペック・ペルソナ明確化
ターゲットペルソナのペイン/リターンの言語化
ターゲットペルソナのペイン/リターンを踏まえた会社の強み定義
このプロセスには同社の代表やプロダクトマネージャー等、経営メンバーと現場メンバーの両面を巻き込みながら定義していきました。同社内でのヒアリングにとどまらず、同業界に精通する社内メンバーからのレビューも重ねたうえ、社内が求めるものと市場の需要の両面から精度を高めていきました。
a.欲しいターゲットのペルソナ明確化
採用に成功したポジションのなかでも、特に優先度・緊急度の高かったバックエンドエンジニアの場合を例に挙げ、実際の検討プロセスを紹介します。
ターゲット選定時には、出版・エンタメ系の事業ドメインでの経験者以外にも、ペルソナとして当てはまるという観点から、受託開発企業などにまでターゲットを拡大しました。職務要件については、社内のスキル要件と狙うタレントプールの両面から考案しました。

▲採用したいポジションのペルソナ、経験などを記載したNotionの一部
b.ターゲットのペイン/リターンの言語化
狙っていくターゲットのペルソナを踏まえ、ターゲットが現職に抱えている不満(=「現職ペイン」)、転職に期待すること(=「転職リターン」)、そして中長期のキャリア志向を書き出しました。
TECH HIREはこれまでの採用経験から、エンジニアペルソナごとの現職ペイン・転職リターンがまとまっているデータベースを保有しているため、データベースの情報も参照しながら、精度の高いターゲット像を描いていきました。

▲現職ペイン・転職リターンデータベースの一例
c.ターゲットのペイン/リターンを踏まえた会社の強み定義
狙うエンジニアのペルソナを踏まえ、採用活動の軸となるメッセージをつくります。メッセージは、マンガボックスの事業軸観点の魅力、文化軸の魅力、組織軸の魅力等で整理し作成を進めました。

▲マンガボックスの魅力をヒアリングし、改めて強みを言葉にしました

▲実際に制作した求人票。あらゆる観点からの企業の強みと、採用のストーリーが伝わるように設計しました。
3. 採用広報
a.採用サイトの制作
「2. 採用戦略の立案」で開発した採用メッセージを、社内・社外に明示するために、メモアプリケーションサービスである「Notion」を使い、採用サイトの企画・制作を手がけました。
Notionを採用したのは、ノーコードのため簡単かつ早く作成でき人的・金銭的コストが低いことや、注目されているアプリケーションを利用することでスタートアップのエンジニア候補者にもテック企業として評価されるだろうと考えたためでした。約1ヶ月程度で制作しました。
開始当初は、社外に公開している情報が少なく、マンガボックス社の事業内容や目指す先が不明瞭で、候補者からの認知や理解が得られていないことが課題でした。
この課題を認識したうえ、「2. 採用戦略の立案」で設計した武器となる会社の魅力を軸に採用サイト内のコンテンツへと落とし込みを図ってメッセージを届けたことにより、候補者からの応募が増加。特に、マンガボックス社の特異性である「電子書籍とメディアの協業」、そして「出版機能と書店機能の両方を併せ持つ」新しいマンガ企業であるということが明確に伝えられるようにコンテンツを制作しました。
コンテンツ内容については、必要な情報を言葉にするのみにとどまらず、断片的な業務内容の発信を統合し、候補者が直感的に理解できるように図解するパートも作成しました。

戦略設計をもとにした採用サイト制作を行うことで、伝えたいメッセージとして統一感を保ちながら採用活動を行うことにも成功し、特に媒体スカウトを送る際に活用することで候補者からの返信率が増加しました。
マンガボックス採用サイト:https://mangabox.super.site/
4. 採用活動
実際の採用オペレーションにおいてもTECH HIREが活躍しました。主に3つの経路について、知見を用いて下記の通り具体的に活動を行いました。
a. スカウトの送付
・各スカウト媒体における転換率のベンチマーク実績や、媒体ごとの各ポジション在籍数等のノウハウを保有しているため、ターゲットポジションに対して期待される成果数を試算しました。
・契約コストや運用人件費を加味して採用単価のROIをスカウト媒体ごとに算定し、スカウト媒体の運用予算の最適化を図りました。
・バックエンドエンジニアのケースでは、ビズリーチと転職ドラフトを利用しました。スカウト経由では2名の採用に成功しました。

▲TECH HIREにためている知見テンプレートを用いて試算しています

▲媒体別ROI試算の表。これまでの知見から、すぐに媒体効果の試算が可能です。
b.エージェントコミュニケーション
・支援に入る前にお取引のあった2社のエージェントに加え、チームメンバーの過去のネットワークや経験から、今回のプロジェクト要件に適したエージェントの追加契約を検討。立ち上げ後2ヶ月で、契約エージェント数を7社へ拡大しました。
・エージェントコミュニケーションのなかで、「マンガボックス」の魅力が明確に伝えきれていなかったため、採用サイトやピッチ資料などのツールを活用して、磨き込んできた採用メッセージや魅力を改めて伝達しました。
・契約したエージェントのなかでも紹介数の多いエージェントとは定例ミーティングを実施。ブラインドレジュメを見ながら目線を揃え、推薦のためのペルソナ解像度を高めるコミュニケーションを行いました。
c.リファラル採用の強化
・マンガボックス社の経営企画室長およびプロダクトマネージャーに「リファラル推進プロジェクトマネージャー」を担ってもらい、「リファラル採用進捗定例」を実施しました。
・リファラル採用の進行管理と、定例で挙げられる課題について解決策を提示するなど、アドバイザー的な役割を担いました。
5. 候補者コミュニケーション
候補者とのコミュニケーションの窓口や面談設定などの実質的な進行も担いました。
候補者との日程調整などのコミュニケーションにとどまらず、候補者の転職判断軸や他の内定先企業や希望条件など、内定承諾に非常に重要となる情報の収集や、他社選考状況のヒアリングも詳細に行いました。TECH HIREがもつ内定承諾までのノウハウを活かしながら丁寧なコミュニケーションの徹底を図ったことで、内定承諾率の改善につながりました。
10ヶ月で11名採用に成功!3つの成功のカギ
今回のプロジェクトでは、目標である11名の採用に成功しました。成功の要因をマンガボックスと一緒に分析したところ、下記の3つが挙げられました。
ターゲットが正しく選定できたこと
返信率、面談から選考フローに載る割合や内定承諾率などの総合を加味した転換率の高いターゲットを選定し、そこに会社自体のユニークなポジションを伝達できた。
適切な頻度で進行管理を行い、課題にも即時に対応できたこと
週次での定例を型化しながら進捗を定点観測することで、採用の進捗や立ち位置を適切な形・タイミングで評価することができ、課題に対するアクションにも機動的に対応できた。
強いアトラクト力を形成できたこと
事業魅力の言語化を伴走したことで、面接を担当するマンガボックスのメンバーの誰もが候補者に対して強い魅力づけを行うことができた。

▲進捗定例シートの一例。週次で細かく進捗管理を行いました




